今シーズン初の大規模上位蜃気楼 高島と朝里で観測 (2018/05/31)

 気温が上昇した5月30日(水)の午後、札幌在住のパソコン講師でシステムエンジニアの蜃気楼ウオッチャー柴田進さんと小樽市総合博物館の大鐘卓哉学芸員は、ビル群や球形のタンクが伸びる上位蜃気楼の観測に成功。

 蜃気楼を調査研究する大鐘学芸員は、「今シーズン初めての大規模蜃気楼を確認した」と発表した。

 蜃気楼観測を続ける柴田さんは、この日は条件が整うと予想し、午前中に朝里海岸に向かい、11:30頃より断続的に小さな上位蜃気楼を確認した。

 14:00過ぎ、ドリームビーチから石狩湾新港にかけて海岸や地形が、大きく伸び上がっているのを見つけ、カメラとビデオで撮影。撮影場所から、対象の球形タンク群の距離は18~19km、高島岬まで約8km。今回の蜃気楼は肉眼でも確認できるほどだったという。

タンク群A
祝津建屋
タンク群連続
銭函工業団地の建屋
観光船

 柴田さんは、今回の蜃気楼の様子を、「大きなLNGタンク(高さ約59m)の屋根部分が、大きく変化したのは初めて見るものです。また、手稲スラッジセンターから銭函の工業団地にかけ、上空に現れた幻の地平線は空中都市を想像されるかもしれない。すぐに消えてしまったが、自然の為せる業は驚きであり怪しげでもある。(写真提供:柴田進氏)

 また、小樽側の高島岬の岩礁や祝津の街並みが、ビルのように伸び上がる姿も捉えることができた。さらに航行する観光船の不思議な姿を現わした。画像では幻の水平線の上下に虚像が見えるが、ほんの1~2分航行すると、徐々にその姿がモヤの中に消えてゆくイメージです」と解説。

 「今シーズン初めての大きな蜃気楼、やっと会えたという印象です。特に、従来の球形タンクと違い、大きなLNGタンクの上部に、虚像ができた姿を見られたのは幸せです。ぜひこの現象を多くの方にも見ていただければと思います」と感想を述べた。

 一方、高島で観測した大鐘学芸員は、14:00から15:30頃まで、対岸の銭函の街並みに、ビルが現れたかのような景色を確認。規模は今シーズン初の大規模で、上位蜃気楼としては、今シーズン4回目と発表した。(写真提供:小樽市総合博物館)

 上位蜃気楼は、暖かい空気と海面の冷たい空気の境界で、光が屈折することなどにより起こる珍しい現象で、石狩湾では4月から7月にかけて発生。「高島おばけ」と呼ばれ、1年に数回しか見られない珍しい現象で、北海道の名付け親で知られる江戸末期の探検家・松浦武四郎は、「西蝦夷日誌」に記し、春から初夏限定の自然現象。

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