北照生ワインプロジェクト始動!


 北照高等学校(最上2)は、キャリア教育の一環として、校舎裏手の農地でぶどうを育てる「北照ワイン(旅路)プロジェクト」を本格的に始動した。
 ぶどうを栽培して収穫し旅路ブランドを復活させ、ゆくゆくは、収穫したぶどうを使ってワインの製造を目指している。
 2017(平成29)年にスタートした同プロジェクトは、1・2年普通科の64名が、栽培を体験し収穫したぶどうから、ワインを製造・販売までの労働を学び、栽培されなくなった旅路ブランドを復活させる。
hokusyowine.jpg 体験することで失敗や挫折を経験し、チャレンジ精神を養うなど、同プロジェクトには深い意義が詰まっている。
 育てるぶどうは、かつて小樽市塩谷で生まれ、栽培されていた「旅路(旧紅塩谷)」という品種で、NHKの朝の連続ドラマ「旅路」からそう呼ばれるようになった。現在、余市・仁木のみで栽培され、小樽では栽培されていない。
 そこで、同校の生徒達の手で復活させ「旅路ワイン」を作り、地元に貢献したいと、心をひとつにした。
 担当の号刀悠貴教諭は、ぶどう栽培を学ぶために、1年間毎週土曜日に三笠のワイナリーを手伝い、得たことを伝授している。今後は、北海道ワインと提携し、指導を受ける予定だ。
 先代の校長が生徒のためにと購入した1haのうち、現在、開墾した0.4haの畑に、昨年試験的に植えたキャンベル20本・ポートランド20本と、巨峰20本と旅路50本を追加した(5月31日時点)。2019(平成31)年までに、旅路ぶどうの苗100本の植樹を目標としている。
 旅路を使ったワインは、道内5社が製造しているが、生食用のワインとの栽培方法が異なり、ワイン用の垣根仕立てに植えた旅路は本校が初となる。垣根仕立ては、小粒のぶどうで味が凝縮され、より良質なワインができると期待が集まる。
 順調に生育すると3・4年でぶどうを収穫でき、ワインになるまでは、さらに1年以上かかる。
 初めてぶどう栽培に挑戦する学生は、「美味しいワイン用のぶどうになってくれるよう願っている」、「学校でできるならやってみたいと参加した」と意欲を示していた。休日も、自主的に畑に来て活動しているという。
 残りの土地0.6haを開墾する費用など120万円を、クラウドファンディングで募っている。返礼品として、5,000円でプロジェクトオリジナルTシャツ・10,000円でプロジェクトオリジナルパーカー・20,000円でペアワイングラス・30,000円で同Tシャツ・パーカー・ペアワイングラスを贈る予定。期間は7月31日23:00まで。
 ワイングラスは、ガラス工房小樽ilPONTE(色内)で、学生が手作りしたもの限定50個。
 北照ワインプロジェクトfacebookページ
 クラウドファンディング
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