旧遠藤又兵衛邸 無料公開始まる


kyuendoutei2.jpg 立正佼成会小樽教会(富岡1・村瀬容子教会長)が所有する、富岡の高台に立つ豪邸
旧遠藤又兵衛邸の公開が、5月20日(日)〜27日(日)の10:00から15:00まで開かれている。
 この建物は、1902(明治35)年に、海産物卸商で富を築いた遠藤又兵衛の邸宅で、木造瓦葺き下見坂張りの武家屋敷を思わせる豪壮なつくりで、玄関脇の応接間は、大きな三面のベイウインドウをつけた和洋折衷が特徴の住宅。重厚な門や塀には、瓦技術を駆使した鷹などの飾り瓦が見られ、「小樽御殿」の名で知られた。
 遠藤氏の死後、1913(大正2)年に、倉庫業等を営む山本厚三氏が所有者となり、1964(昭和39)年に立正佼成会が購入し、小樽教会道場として使用。現在も会員らが庭の手入れや掃除等の管理を行っている。
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 1985(昭和60)年7月に、小樽市指定歴史的建造物4号に指定され、1995(平成7)年には、同市第8回都市景観賞を受賞。小樽の貴重な歴史的建造物のひとつで、市民をはじめ、多くの外国人観光客が訪れ、今年からパンフレットに日本語・英語・中国語で表記し、記念スタンプも製作。パンフレットに押す欄もつけた。
 また、建物内のホールでは、2代目教会長の書写や写真・資料などを展示し、これまでの歴史を紹介している。
 佐藤貴士壮年部長は、「15日に会員で集まり公開に向けて掃除を行った。季節の良い時の公開なので、ぜひ観光客や市民に見てもらいたい」と話した。
kyuendoutei3.jpg 毎年、5月の第3日曜日の立正佼成会「青年の日」は、全国238教会で統一行動を実施。
同会駐車場で、6支部と壮年に分かれてユニセフチャリティバザーを開き、会員手作りのべこもちやヨモギもち、ウドやフキの山菜、おでんや焼きそば、不用品などを販売。大勢の会員や近隣住民が訪れていた。売上げは日本ユニセフ協会に寄付している。小樽運河とメルヘン交差点周辺で街頭募金活動を実施。
 村瀬教会長は、「人に役立つため今日に発揮し、明日の未来に繋げている。会員挙げてバザーに協力している」と話した。
 旧遠藤邸(富岡1-9-4)無料開放 5月20日(日)〜27日(日)10:00〜15:00
 問合せ:0134-23-7266 立正佼成会小樽教会


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