4月19日は飼育の日!水族館でイベント



 公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)では、2009(平成21)年から、動物園・水族館の仕事の社会的役割の理解を目的に、「4・1・9(し・い・く)」の語呂合わせから、4月19日を「飼育の日」と定めた。
0419otaruaqua1.jpg おたる水族館(祝津3)では、飼育の日にちなみ、イベントを企画。好天に恵まれた4月19日(木)14:40から、イルカスタジアムで、飼育の日関連イベント第1弾「オタリアの健康管理の話」が開かれた。
 三宅教平飼育員が司会を務め、オタリアショーで活躍中のはなちゃん・ななちゃん・ゆめちゃんのうち、ななちゃんとゆめちゃんが出演した。
 日頃、動物の健康管理のために、体温や体重等を測定していることや身体的特徴について語った。今回は特殊な体温計を使って、オタリアの肛門から検温する様子を公開した。体温は37.6℃・体重93.5kg。
 オタリアの前肢に触れる体験会も行われ、来館者は思いがけずオタリアと握手を交わし喜んでいた。市内在住の同館ファンの安岡真裕子さんは、「いつもショーに出ているゆめちゃんと握手ができ、一生の思い出となった。体が小さくて歩き方に特徴があり可愛い」と感激した様子。0419otaruaqua2.jpg
 21日(土)13:00から13:20まで、第2弾「アザラシのあかちゃん体重当てクイズ」を実施。今年生まれたゼニガタアザラシの子どもの体重を推測し、最も近かった人にプレゼントを用意している。
 最後となる第3弾は、22日(日)14:00から14:20まで、オホーツク・ベーリング海水槽で、オオカミウオとオヒョウのお食事タイムを実施。小学5年生以上を対象に、バックヤードで給餌体験(定員5名)ができる。飼育員が給餌解説も行う。
 また、トドの生活をより快適にするために、このほど5頭のトドが生活するプールに、上り下りできる高さ約2.5mの岩山が完成した。
0419otaruaqua3.jpg 海獣公園から見えるトド岩にトドが群がっている様子をヒントに、同館のトド達にも、本来の習性を引き出し、垂直運動によって飼育下の生活の質と福祉の向上を目的としている。
 岩山の名前を飼育員らで検討したところ、「トドロック」と命名。トドや来館者に親しんでもらいたい思いを込めて名付けた。
 飼育員は、「ショーでは階段を上る所を見せているが、ここでは、自然の岩にトドが上がる姿を皆さんに見てもらいたい」と話す。しかしながら、現在、トド達は岩山を警戒中で、上るものはいない。今後、慣れてくれれば、岩で寛ぐ姿などが見られるようになる。
 おたる水族館HP
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