昨年度活動報告と新年度の募集 博物ボランティア


 小樽市総合博物館(手宮1)では、4月8日(日)11:00から、2017(平成29)年度のボランティア活動報告会が本館2階研修室で開かれ、解説・科学等8分野の世話人をはじめ、担当学芸員が活動を報告。興味を持つ市民ら15名が参加した。
 同館は、日々、運営に欠かすことのできない、縁の下の力持ち的存在である多くのボランティアに支えられている。
museumvolunteer.jpg 報告会に先立ち、石川直章館長は、「ボランティアあっての当館の活動」と深く感謝し、故障したアイアンホース号の修理費用600万円をクラウドファンディングで集めることの周知と、アイアンホース号がいかに貴重なものであるかを伝えたいと挨拶した。
 当館は、2007(平成19)年度からボランティア制度を導入。来館者に展示資料の解説や案内をする解説ボランティア、科学を体験する実験講座・天文行事の補助をする科学ボランティア、手宮口の円形の花壇や本館正面のプランターの世話などを行う環境ボランティア、動植物の調査や標本集めやデータをパソコンに入力する自然ボランティア、貴重な鉄道車両の修復などの鉄道ボランティア、無線を通じて同館のPRや無免許でも使用できる無線の体験・ラジオの工作など無線ボランティア、稲垣日誌の出版に向けて翻刻作業の歴史ボランティア、ひなまつりや節句の年中行事を補助するイベントボランティアの8つの分野の世話人や担当学芸員が、日頃の活動を報告した。
 展示車両の解説や来館者の安全・館内の案内を中心とする解説ボランティアの馬場博人さんは、人気のあるアイアンホース号が故障のため修理中どうするかが課題で、本日終了後、ボランティアが集まって話し合いをする予定。鉄道に係るテーマを持ち寄り、勉強会を実施したり、新たな気持ちで取り組みたいとした。
 2017(平成29)年度のボランティア登録者の概要は、小樽在住者が8割を占め、札幌・道内・道外は1名の計81名が登録。60から70歳代までが半分以上を占めるが、29歳以下も10名ほどおり、80歳以上も6名のボランティアが活動している。1年毎の更新となり、毎年、全体の半分以上が継続している。
 引き続き、2018(平成30)年度のボランティア募集説明会が行われ、継続者・新規者を募った。
 4月14日(土)・15日(日)の9:30~12:00には、屋外展示車両のシート外しを予定している。カッター、または、はさみを各自持参。雨天時中止
 ◎平成30(2018)年度博物館ボランティア募集要項