課題すべて先送り!定例記者会見

 森井秀明小樽市長の4月定例記者会見が、4月5日(木)13:30から、市役所(花園2)市長応接室で行われた。
 任期最後の年度を迎え、記者からは、空席になっている副市長の専任について質問があった。
 市長は、職員の負担も大きいため適宜努力はしているが、何も進展していないことを明らかにした。「適任だとしていた上林猛前副市長の後任を探すのは困難。考えている候補者はいるが、まだ具体的なアプローチはしていない」と話した。また、6月議会に提案できるかは未定とし、現段階では言いようがないとした。
 3度否決された減給条例についての質問では、否決された現条例案が相応と考えているので、どうしようもないといった認識を示した。
 減給条例を提案する原因となった条例違反について、違反の状態が解消されたのかどうかとの問いに、「まだ解消されず、時期的な見通しも立たない」ことが担当者から報告された。
 昨年8月21日に、コンプライアンス委員会から森井市長に条例違反が報告され、7か月以上が経過するが、是正措置が行われず結局年度を跨いでしまったことに対する感想を求められると、市長は「感想は無い」と答え、「是正するために時間を要していると考えている」と話した。
 また、「時間がかかり過ぎでは?」との質問には、「そうは思わない」と答えた。
 新年度予算原案が通らず、修正案が議会で可決されたことについて、市長は、「自分が民意で市政運営を負託されていることは民主主義の結果。私が考えた予算が通らなかったということは、民意を否定することになる」といった議会でも問題になった内容を繰り返し、相変わらず地方自治における二元代表制を理解しない発言を臆面もなく話した。
 二元代表制は、議員と首長をそれぞれ住民の直接選挙で選ぶ制度で、議会が条例や予算などを審議・決定し、その行政執行に首長が責任を持つもの。立法権と行政権を分離することで、互いの暴走を牽制する働きを持つが、小樽市長に理解を求めるのは、到底困難なようだ。
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