48期生24名巣立つ!高等看護学院卒業式



 小樽市立高等看護学院(東雲町9番・馬渕正二学院長)は、第48回卒業式を、3月2日(金)10:30から同校体育館で開いた。卒業生は、3年間親しんだ学び舎から看護師として巣立って行った。
kangogakko1.jpg 来賓や学院関係者、保護者と在校生に見守られる中、男子6名を含む24名の48期生は、馬渕学院長から卒業証書が手渡され、熱い握手を交わした。
 馬渕学院長は、「本学院から新たに飛び立つ皆さん、本学院で学んだことを基礎に、新しい未来に向けて研鑽を重ねていただきたい。日々の実践の中で、自ら課題を見出し学習を重ね、質の高い看護を目指してもらいたい。その後、共に学ぶ新しい仲間として、医療や看護の現場で会うこともあるかと思う。皆さんが心身の健康に留意し、理想のキャリアに向かって研鑽され、また、幸せな人生を送られることを心から願う」と式辞を述べた。
 在校生を代表して近田悠稀さん(2年)は、「新たな一歩を踏み出し、看護師として大きな責任を担い、やりがいを感じると共に、困難に直面することもあると思うが、kangogakko2.jpgそのような時は、本学院で培った何事にも全力で取り組む姿勢、仲間と協力して困難を乗り越え、達成感を味わったことを思い出してください」と送辞を述べた。
 卒業生を代表して石川舞さんは、仲間と共に過ごした3年間を振り返り、実習での思い出を涙ながらに語り、「切磋琢磨しながら、看護の道を共に歩んできた仲間の存在はかけがいのないもの。仲間と過ごした学院生活は、これからの人生の大きな財産。在校生の皆さん、多くの困難を前にして、逃げだしたくなることがあるかもしれない。皆さんは、一人ではないことを思い出し、皆さんの成長を願っている患者さんがいることを忘れないでいてほしい」と答辞を述べ、出席者の涙をそそった。
 最後となる学院歌を斉唱し、来場者の温かい拍手に見送られ卒業生が退場。
kangogakko3.jpg 室谷卓さん(21・小樽出身)は、「小学生の時に祖父が亡くなり、いろいろなことをしてあげられなかったと中高生の時に思った。他の人の為に自分の身を尽くしたいと看護師を目指した。患者さんの辛い思いが少しでも緩和できるよう、様々な思いに応えられるような看護ができるようになりたい」と話した。
 松村早紀さん(21・蘭越出身)は、「母に保育園の時から看護師を勧められ目指した。学校に入り、看護することで返ってくるものが自分の達成感に繋がった。患者さんの前では笑顔で誠実であり、患者さんのあるべき姿に近づけられるような看護を提供したい」と話した。
 24名の卒業生は、室谷さんや松村さん他12名が市立小樽病院に、10名は札幌市内の病院で看護師として勤務する。
 小樽市立高等看護学院
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