学芸員ら13人が調査報告!北海道自然史研究会


shizenshi1.jpg 北海道自然史研究会(大原昌宏会長)の2017(平成29)年度研究大会が、2月25日(日)10:00から16:00まで、小樽市総合博物館(手宮1)2階研修室で開かれた。
 道内各地の自然史学芸員・動物園職員・研究者ら13名が、各自の研究や調査・活動を、15分から20分以内で発表し、自然や野生動物に関心を持つ市民ら約50名が参加した。
 同研究会は、1993(平成5)年に道内の自然史に関するネットワークを立ち上げ、1994(平成6)年に札幌開拓記念館で第1回研究会を実施。道内各地で年1度の研究会を開催し、昨年度2017(平成29)年は北大総合博物館(札幌)で、小樽では今回初開催となる。
 最初に小宮山英重さん(野生鮭研究所)が、「カラフトマスの資源量の変動と知床半島ルシャ地区におけるヒグマ・メスの世代交代の現状」について発表。
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 小樽からは同館学芸員の4名が発表。山本亜生さんは「小樽海岸の自然とウミミズカメムシの生息環境について」、櫻井美香さんは「小樽に自生するヒカリゴケの再記録」、大鐘卓哉さんは「小樽の石造建築物に使われている軟石に関する考察」、能瀬晴菜さんは「害虫だけど美しい!?プラタナスグンバイの北海道での生態」について、それぞれに調査研究した内容を報告した。
 いしかり砂丘の風資料館・志賀健司学芸員は、「石狩浜のコウイカ大量漂着と殻に見られる食痕」について発表。
 参加者は、それぞれの興味深い調査報告に聞き入っていた。
 北海道自然史研究会