商品開発の足がかりに!夢会議中間報告会


yumekaigi1.jpg 小樽の歴史と未来を繋ぐ小樽「夢」会議の中間報告会が、2月24日(土)13:30から小樽市観光物産プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで開かれた。市民をはじめ、事業主や小樽1♡8プロジェクトメンバーら約30名が出席した。
 2016(平成28)年4月16日開催の第1回夢会議には、市内外から約70名が参加。小樽の魅力について語り、その結果、800以上のキーワードが集まり、関連性のあるものを集積・分析し、商品開発のテーマづくりに活用した。
 会場には、これまで40回の会議の内容をパネルにまとめて掲示。その2年間の報告と今後の商品開発の足がかりにしようと、試食会を兼ねて開かれた。
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 同会議は、一般社団法人小樽物産協会と小樽1♡8プロジェクトが主催。2015(平成27)年度から2017(平成29)年度までの小樽産品商品力・販売力向上事業の受託業務の一環として行われた。
 小樽1♡8プロジェクト(リーダー・株式会社たるしぇ齊藤哲治社長)は、小樽の既存資源を活用して小樽ならではの新商品や新サービスを、参加者の話し合いの中から導き出し、それを形にして小樽を素敵に生まれ変わらせることが目的。
 集まった800以上のキーワードの中で、「水」が一番多かったことから、小樽の水を含む道内4種類の名水の飲み比べが会場で行われた。
 帯広・苫小牧・旭川・小樽の名水を用意。ラベルを隠してどの水が一番美味しいか比べてみた結果、帯広の水が美味しいという意見が多かった。過去のワークショップの中では全国の名水についても調査し、どの水も美味しく甲乙つけがたいことが分かった。
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 もうひとつのアイディアとして、すり身を使った練り製品についての経緯を報告。小樽にゆかりのある榎本武揚の武揚から、すり身を揚げたものを連想し、歴史や地域の特産のかまぼこを調査。全国のかまぼこ14品を食べ比べ、味や価格などを評価しまとめた。
 練り製品はローカル性が強く、小樽のかまぼこは種類が多く、レベルが高いことが分かった。様々な視点から分析を続け、仮想ターゲットの22歳女子大生が、SNSにアップしたくなるような商品とうコンセプトに辿り着いた。
 試食会では、すり身にカレー粉・明太子・あんこ・チョコレートをつけて試食。「意外に合う」など新発想に関心が高まった。すり身を入れる土産やプレゼント用のパッケージの試作品も並んだ。
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 一般参加者の自営業・須貝修行さんは、「4種類の中であんこが一番美味しく驚いた。ただ、トッピングに黄な粉や黒蜜などひと工夫あったら良かった」と評価した。
 齊藤リーダーは、「皆さんのアンケートの内容を基に、さらに完成版にしたい。まだまだ味についても調整が必要。どのように販売していくか今度の課題となる。プロジェクトメンバーは、物事を進める手法・仲間と繋がる感動を学んだ。職種や考え方が違うが、平等な関係を築き、結束力・信頼関係が生まれた。小樽の歴史を未来に繋ごうと、今後、参加したい人はいつでも」と述べた。
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