あかりの路で賑わう!伊藤整ゆかりのゴロダの丘



 伊藤整ゆかりの石碑が建つゴロダの丘(塩谷2)を会場に、2月10日(土)~11日(日)に、あかりの路会場「塩谷桃内雪あかりの路」が開かれ、10回目を迎えた。主催は同実行委員会(今堀政蔵委員長)。
shioya1.jpg 小樽雪あかりの路は、伊藤整の詩集「雪明りの路」にちなんで命名されたことから、ゴロダの丘は、同イベントとは関連深い場所。伊藤整の詩の朗読や同氏作詞の塩谷小学校校歌を歌うなど盛大に開かれた。
 海が見渡せる広大な丘には、同実行委員会や塩谷・桃内連合町会、子どもの健やかな成長を願う会のメンバーが中心となり、同校児童も参加。手作りのアイスキャンドルを制作して散策路などに並べ、2日間で約1,700個のロウソクを灯し、ゴロダの丘ならではの幻想的な光景を創った。
 心待ちにしていた町民をはじめ、各地から写真愛好家やあかりを楽しむ人々が集まった。
shioya2.jpg 同連合町会の荒谷五十雄会長は、「10月頃からロウソク作りを始め、小学生は150個・実行委員会や町会等で1,600個作った。紅葉したもみじを拾い集め、水を入れたバケツにもみじを飾り、アイスキャンドルを作る。2月1日から会場作りを開始して、展望台の雪はブルトーザで積み上げ完成させた」と、これまでを振り返った。
 初日17:00から、伊藤整の石碑の前で開会式と点灯式が行われ、同校1年生から6年生まで35名と保護者、関係者らが大勢集まった。
 今堀実行委員長は「9回目で挫折しそうになったが、小学生や地域の皆さんに支えられ10回目を迎えることができた。小学生はその可愛い手で雪玉を作って仕事をした。皆さん楽しんでください」と挨拶。
 同校・渡辺秀行校長は、「地域に少しでも協力できればと1・2年生が中心となり、雪玉作りとロウソク作りを手伝った。この経験から、故郷を大事にする気持ちが育ってくれれば」と述べた。


 石碑前のステージの上でキャンドルに火を灯し、開会を祝った。読み聞かせボランティアの新谷和香さんによる、伊藤整の詩集「雪明りの路」から雪夜の朗読が行われ、会場にしんみりと響いた。
 その後、小学生と来場者も一緒に、伊藤整が作詞した同校校歌を元気に歌った。
 夕暮れ時のほんのわずかな時間だけ、辺りは青色に染まり始め、撮影を楽しむ人々が行き交った。木々に吊るされたアイスキャンドルの灯とスノウキャンドルの灯がゆらめき、今年も開催できた喜びと、近隣の人々のこころを繋いだ。
 11日(日)も17:00から21:00頃まで開かれ、甘酒が振舞われる。
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