母校に感謝!緑小学校閉校式


 3月に閉校となる小樽市立緑小学校(花園5)の閉校式が、2月10日(土)10:00から同校体育館で挙行され、児童158名をはじめ、教職員・来賓・学校関係者など合わせて650名が出席した。
midorisyou1.jpg 同校は、1920(大正9)年に緑尋常小学校として児童417名で開校し、今年度で97年になる。これまで1万4,974名の児童が巣立っていった。
 また、開校以来、国語教育に力を入れ、「国語の緑」として全国的にもパイオニア的な存在であり、近年は合唱にも力を入れてきた。すでに閉校式を終えている最上・入船両小学校とともに、4月に開校する山の手小学校に統合される。
 上泉哲校長は、「入船小学校と最上小学校は、いずれも開校当時に本校の児童を受け入れて新設された学校。その兄弟校が再び統合した新しい学び舎で、本校で学んだことを誇りに、未来を切り拓く力を育んでほしい」と挨拶した。
 河尻友司PTA会長は、春から新しい学校へ通うことになる子ども達に向け、「不安や期待でいっぱいだと思いますが、地域の人、教職員そして保護者がいつも見守ってくれていると思って、安心して統合校へ進んでください」と話した。
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 この後、低学年・中学年の児童から、入学式や運動会など学校での日常や行事の思い出が元気に語られ、高学年からは学校の歴史や校名の由来となる古今和歌集の歌が披露された。
 校旗が上泉校長から林秀樹教育長へ返納された後に、出席者全員で校歌を斉唱して閉校式を終えた。
 式終了後に行われた校内見学では、教室や音楽室などに足を踏み入れた大勢の卒業生が、あちこちで、「懐かしい」 と言う声を漏らし、同校の歴史を振り返る回顧展のコーナーでは、古いアルバムを熱心に見入る人の姿が見られた。
 同校を卒業した40代男性は、「30数年ぶりに校内を歩きましたが、教室がこんなに小さかったのかと不思議な気持ちになりました。徐々に当時の記憶が蘇り、懐かしい気持でいっぱいです」と語った。
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