幼稚園で本の貸出!図書館ブックフェスティバル


 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)は、2月7日(水)10:30から、小樽オリーブ幼稚園(松ヶ枝1・木村繁雄園長)内ホールで、沢山の図書を展示して貸出す「ブックフェスティバル」を初めて開催した。
bookfes1.jpg 同館所蔵の200冊の児童書を貸出し、仕掛け絵本20冊・大型絵本8冊を展示・閲覧。年少から年中までの25名と保護者会も参加し、親子で一緒に本を楽しむ微笑ましい光景に包まれた。
 児童に読書の楽しさを体験してもらおうと、これまで、市内の小学校を対象に、北海道立図書館所蔵の本を学校に運び、貸出しを実施してきたが、順番もあることから、今回、同館自ら動き出した。
 読書に対する興味の向上と、親子での公共図書館の積極的な活用のきっかけ作りになればと、市内幼稚園での開催を試みた。同園で独自の本の貸出しは、これまでも月2回行われている。
bookfes3.jpg 同園からの希望と合わせ、安部さやか司書が時間をかけて選んだ沢山の本(動物・食べ物・物語など)がビニールシートの上に散りばめられ、本を入れるバックを持参した子ども達は、宝の山を前に興味津々の様子。
 木村園長は、「図書館の本を読んでもらおうと、普段、見られない本など200冊を持ってきてもらい、お父さん・お母さんと一緒に選んでもらいたい。園児達も今日を心待ちにしていた。良い機会に感謝している」と話した。
 鈴木館長は、「200冊の本の中から読みたい本を借りてください。当館には1万冊以上の本があり、お気に入りの本があると思う。ぜひ図書館にも来てもらいたい」と話した。
 貸出しを開始する前に、安部司書による「にんじんさん、だいこんさん、ごぼうさん」のパネルシアターを行い、子ども達は物語の世界を楽しんだ。
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 貸出しが開始されると、子ども達は読みたい本を手に取り、本を開いて見たり読んだりして、気に入った本を5冊まで選んだ。仕掛け絵本の回りには、親子で一緒に本を開く姿が見られ、飛び出す仕掛けに子どもも大人も楽しんでいた。
 本が大好きな朝倉愛結ちゃん(6)は、自分でも読むことができ、借りる本を熱心に探し、「しょうがっこうへいこう」「なぞなぞのみせ」「ぎょうれつのできるすうぷやさん」など5冊を選び、「楽しかった」と話し、妹の奈々ちゃん(5)も文字が読めるようになったばかりで楽しんだ様子。お母さんは、「祖父母からも本が送られてきたり、本が好きで喜んでいる。とても良い機会だと思う」と話した。
 時間の経過と共に、シートの上の本は子ども達に借りられ少なくなっていった。
 今後、同館では、市内の幼稚園・保育園や児童センターなどでも開催する予定だ。
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