飲酒運転撲滅書道コンクール 小樽で2名受賞


 子どもから大人への飲酒運転撲滅のメッセージ、SDD(STOP!DRUNK DRIVING)全国こども書道コンクールの北海道・東北ブロックのアワードセレモニー(表彰式)が、1月27日(土)13:00から、エフエム北海道(札幌市中央区)札幌時計台14階で開かれた。
sddconcours1.jpg
 小樽からは、本間莉乃さん(最上小学校2年)の作品「パパ、わたしのことすき?わたしも大すき!のんでうんてんしないでね」と、工藤千朋さん(西陵中学校1年)の作品「飲酒→運転→帰宅 運転→帰宅→飲酒 雲泥の差」が優秀賞に選ばれた。
 本間さんは、運送会社に勤務する父を心配する娘の素直な言葉が、生き生きとした文字で表現され、親子の愛情が伝わり愛らしい。
 また、工藤さんは2回目の応募で、飲酒運転の文字を見ていて並べ変えたら別の意味になるのではと並べ変えて表現している。
sddconcours2.jpg 最優秀賞に、新ひだか町在住の小学6年生小野英稟さんの「根絶」が選ばれた。
 この作品は、「すべてをうしなう」のひらがなで「根」の文字を作り、「いんしゅうんてん」のひらがなで「絶」の文字を作ったアイディアが溢れる作品。2度目の応募で見事最優秀賞を射止めた。
 小野さんは、「昨年は優秀賞で嬉しさもあり、ちょっと悔しさもあった。今回は最優秀賞に選ばれて良かった」と心から喜んでいた。
 そのほか、釧路の山内彩乃さん(青陵中学校3年)の飲酒運転と幸せな日常を天秤にかけた作品と岩淵春音さん(小学校6年)の作品「その一滴、一瞬で大惨事」も優秀賞に選ばれた。
sddconcours3.jpg 同セレモニーでは、受賞した小樽2名・釧路2名・新ひだか1名の計5名とその家族、JD共済協同組合金澤毅副理事長をはじめ、北海道警察本部交通部交通企画課米原良己警視、エフエム北海道星雅志取締役営業本部長、エフエム北海道パーソナリティ高山秀毅氏、森基誉則氏が出席。司会は森本優氏が務めた。
 SDDプロジェクトは、2007(平成19)年に始まり、運転代行の損害を補償するJD共済や、全国のFM局・自治体・北海道警察本部などが連携して、同書道コンクールを始め6年目になる。
 全国の小中学生を対象に、北海道・東北ブロック、関東・中部ブロック、近畿・中四国ブロック、九州・沖縄ブロックの4つに分け、飲酒運転根絶への強いメッセージを20文字以内で書道で表現した作品を募集した。
 今年度も、子ども達の若い感性や愛情が、素直な言葉にしたためられ、心打たれる作品が、過去最多の2,572作品が集まった。
sddconcours4.jpg 4ブロックから各5名の20点の優秀賞を選出し、アワードセレモニーで最優秀賞を決定。大阪城ホールで開催の「LIVE SDD 2018」へ親子で招待し、全国4ブロックの最優秀賞受賞者とメッセージを読み上げる。
 金澤副理事長は、「子どもから大人に強いメッセージを届け、飲酒運転撲滅に大きな力となることを期待する」と挨拶した。
 米原警視は、飲酒運転の恐ろしさを伝え、北海道での飲酒運転を原因とした交通事故は、127件(怪我156名・死亡11名)発生し、札幌市東区の1歳の子どもや登別市の19歳が死亡した事例を伝え、「作品を見ると、アイディア満載で素晴らしいものが多い。1件でも飲酒運転を無くすように活動を続けたい」と話した。
 星本部長は、「飲酒運転に対する怒りのメッセージを感じた。飲酒運転という言葉が無くなる日まで活動を続けたい」と話した。
 選ばれた作品や応募された作品は、今後、全国の自治体や警察などの交通安全・飲酒運転撲滅のキャンペーンに貸し出され活躍する。
 3月4日(日)19:00から、エフエム北海道(AIR-G)特別番組でセレモニーの様子を放送する予定。
 SDD全国こども書道コンクール
 エフエム北海道
 関連記事