村元道男個展 小樽の風景画19点


muramoto1.jpg 小樽の風景画19点を集めた小樽在住の画家・村元道男さんの個展が、運河の宿小樽ふる川(色内1)2階運河の見えるギャラリーで、3月31日(土)まで開かれている。同ギャラリーでの個展は、2016(平成28)年8月の初個展に続き2回目となる。
 会場には、2016(平成28)年から2017(平成29)年の主に朝の風景を油彩で描いた、F3からF10までの心和む作品を展示している。
 ギャラリーの窓からは、小樽運河の様子が一望でき、村元さんの小樽の四季折々の風景画と共にゆっくりと楽しめる。
muramoto2.jpg 村元さんは、1938(昭和13)年幌延町に生まれ、1957(昭和32)年に小樽へ。その後、現在の末広町に住んで30年が過ぎた。子どもの頃から絵を描くのが好きで、退職後、本格的に絵を始めて20年になる。
 2000(平成12)年市展に応募。2001(平成13)年、故古屋五男氏に師事。2005(平成17)年市展賞を受賞。2006(平成18)年に市展委員となる。2016(平成28)年には一水会会友になり、現在も年間500号分の絵を描くほど、積極的に制作活動を続けている。小樽美術協会会員。
 朝焼けや朝日に照らされた静寂な風景がお気に入りで、沢山の作品を描いている。今回も「朝光豊井」や「中央運河の朝」、「朝景堺町メルヘン街」や「朝光高島台」など、朝に出かけて絵を描くことが多い。案内状に使われた「相生町朝の小路」など、何気ない風景を印象深く仕上げている。
1228-0331muramoto.jpg 中でも、「初冬運河」に描かれた北運河周辺を基本に置き、山は描く人の心を、水面は描く人の知恵を表すと言い、さらに、朝を描くことで景色を引き出すと、3つの視点で捉えている。小樽を知らない人が「作品に描かれた景色を見てみたい」と思わせるよう誘いの意味も込められている。
 村元さんは、「小樽には、まだまだ画題が沢山ある。富岡町や緑町、潮見台なども描いてみたい」と目を輝かせている。
 村元道男油彩 小樽の風景画展 12月28日(木)〜3月31日(土)8:00〜18:00
 運河の宿小樽ふる川(色内1)2階運河の見えるギャラリー 入場無料
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