平沢貞通と間宮勇展!市立美術館で同時開催 (2017/10/27)

hirasawa.jpg 市立小樽美術館(色内1)で、10月28日(土)から企画展「小樽画壇の礎 平沢貞通」と「後志の水彩画家 間宮勇展」が同時に始まる。

 同館1階の中村善策記念ホールで、小樽に移住して110年・没後30年目の節目となる平沢氏の北海道画壇の発展に尽力した業績と作品を集め、中村氏も学んだ小樽洋画研究所の仲間である三浦鮮治や船樹忠三郎らの作品33点を展示。

 ほとんどが同館所蔵の作品で、新たに寄贈された作品や平沢氏の獄中で描いた作品は初公開となる。

 平沢氏(1892-1987)は、札幌と小樽で少年時代を過ごし、現小樽潮陵高校4年の時に休学して上京。「日本水彩画家研究所」に入会。その後、同研究所の小樽支部を創設するため帰郷。後に小樽洋画研究所と形を変え、小樽画壇の中心となり、中村氏など多くの画家を育て、後輩の道を開くきっかけとなる。
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 同氏は、テンペラ技法に興味を持ち、不透明で力強く、退色しない特徴があり独自に研究を続けた。大量毒殺事件の帝銀事件の犯人として逮捕され死刑が確定。無実を訴えながらも逮捕から死ぬまで39年間獄中で過ごした。

 展示作品から、獄中の記憶の中の風景画からこれまでの作風の変化が読み取れる。雅号も大暲から光彩に変わる。銀鱗荘のために描いた「編子のとき」、和光荘の応接間のテンペラ画「赤松と海」も平沢氏の作品である。

 同館・2階企画展示室では、同時に、後志の水彩画家間宮勇展も始まり、感動した気持ちを瑞々しく踊るようなタッチで描き、日本水彩画展や道展出展作品など53点を展示している。
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 すべて三女千鶴(ちず)さんの所蔵品。親孝行の思いを込めた今回の展覧会を励みにしているという。

 間宮氏は、江別の開拓農家に育ち、札幌師範学校で絵画サークル「野馬会」に入り、有名な水彩画家の指導を受けるなど絵を描くことにのめり込んでいった。卒業後は美唄に赴任し、岩内・共和・仁木・小沢で教鞭を取り、後志で製作を続けた北海道を代表する水彩画家。

 岩内港をシリーズで発表。後志の冬の風景や人々の暮らしを深く観察して描き、その場の臨場感に溢れ、生き生きとした現場の雰囲気が作品から滲み出ている。

 冬に屋外で製作中に倒れ、病気との人生を歩むこととなる。

1028-1224mamiya.jpg 小沢の小学校周辺の冬のポリカップ川など、長く冬を知っている人だからこそ描ける雪の影や日差し、雪の質感の表現に魅せられる。

 「ともに生きた後志の自然よ、ありがとう」と言葉を残し、一度も後志を離れたことがなかったが、パリの空の下で絵を描くのが夢だったと千鶴さんが明かす。

 同館・星田七重学芸員は、「病や試練に対しても自分に与えられた贈りもので、"ともに生きた後志の自然よ、ありがとう"と言い切れたことが、すごく素晴らしい人生だと思う。絵描きを志すものとして、一度はパリに行ってみたかったのだと思う。この言葉から、同じ後志に生きるものとして頑張っていこうと励ましの言葉になる。地元の画家に誇りを持ち、先人に優れた人がいて、今、私達にとって必要な絵であるし、勇気を与えてくれる。そのような人の作品を紹介することが、美術館の方向性でもある」と話した。

 関連事業として、開催初日の28日10:30から、同館1階研修室で、「日本近代の水彩と北海道」と題して、北海道立近代美術館主任学芸員の佐藤由美加氏が講師を務める講演会を開講。聴講無料・定員50名・要予約。問合せ 0134-34-0035

 小樽画壇の礎 平沢貞道 10月28日(土)~2018年3月4日(日)
 同時開催:三浦鮮治と小樽洋画研究所の仲間たち

 後志の水彩画家 間宮勇展 10月28日(土)~12月24日(日)

 市立小樽美術館


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