小樽の作家・高橋さん フランス紀行出版 (2017/10/16)

 小樽市梅ケ枝町在住の高橋明子さん(あとりゑ・クレール代表)は、9月30日発行の「フランス紀行・1996」~森ヒロコさん追悼~(B5・94ページ・400部・1,000円税込)を自費出版した。

 今年5月1日に亡くなった友人で銅版画家の森ヒロコさん(小樽在住)と、1996(平成8)年10月フランスパリでの森さんの個展に合わせ、同行した旅の思い出が綴られている。

francekikou.jpg 小樽詩話会の会報に投稿していた旅の思い出をまとめて、病気の森さんを元気づけようと考えていた矢先、森さんが亡くなり、思いを伝えることができなかった。その無念さから、思い出と共に、森さんの作品を含めて再編集し、自費出版することにした。

 表紙には、画家のゴッホが1890年に発表した油彩画のオーヴェル教会(ノートルダム教会)をバックに、高橋さんが森さんを撮影した写真を起用。文章の所々に、フィルムカメラで高橋さんが撮影した、友人だけに見せる森さんの素顔が掲載されている。

 カットには、森さんの作品を使い、各見出しのページには、干支がこっそり潜んでいたり、森さんも猫好きだったことから、ページの数字横のスペースには、猫のパラパラマンガがあり、面白い工夫が施されている。本の制作は、熊澤英俊氏(デザイン工房KUMA)に依頼した。

 ページをめくると、料理上手な森さんと、味見役で片付け役・買物役だった高橋さんとのことや、2人で美容院へ行った時の言葉の掛け合いから、2人の仲の良さが伺える。

francekikou1.jpg 高橋さんは、「森さんの一途で優しいところ、自己主張が強いことなどが思い出され、エピソード満載。ぜひ読んでいただきたい」と話した。

 ギャラリーあとりゑ・クレール併設の出版社「猫の事務所」では、1999(平成11)年9月創刊のミニコミ誌「猫の事務所通信」を106号(2017年7月30日付)発行。高橋さんは、20代から小樽詩話会に入会し、会報に詩やエッセイを書き続け、30冊以上の本を自費出版している。

 2016(平成28)年4月に詩集「返信」を、その年の10月に童話「猫のいない国」を、2017(平成29)年5月にエッセイ集「さくらんぼの実る頃」を出版するなど、近年、精力的に執筆活動に取り組んでいる。

 同ギャラリーでは、10月12日(木)から25日(火)まで、おたるBook Art Week 2017「森ヒロコFX-LIBRIS(書票)展」を開催し、森さんの書票作品など35点を展示している。

 「フランス紀行・1996」~森ヒロコさん追悼~ 1,000円(税込)
 販売先:梅ケ枝21-2 0134-22-1354(兼FAX) 猫の事務所

 おたる あとりゑ・クレールの窓から

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