「搗き固め音頭」再現!保線区OB会



 小樽市総合博物館(手宮1)本館・中央ホーム特設会場で、10月7日(土)・8日(日)の2日間、搗き固め音頭の実演が行われた。
 10月14日の鉄道の日関連事業のひとつで、アイアンホース号の発車時刻に合わせ、①11:20、②13:20、③14:20、④15:20の各日4回、北海道鉄道発祥の地で行われた。
tsukigatame1.jpg 保線作業が機械化する1955(昭和30)年頃まで、実際に行われていた保線作業で、小樽線区OB会「保線搗き固め音頭保存会」(黒田隆会長)の現在8名の会員のうち、73歳から92歳までの4名によって再現された。
 当時の作業風景により近づけるために、国鉄時代の制帽と制服を着用し、直足袋を履きゲートルを巻いて、同保存会の揃いの袢纏姿で登場。
 調子を合わせるために歌われていた労働歌「搗き固め音頭」を、同会最高齢の熊谷進さんが自慢の喉で響かせた。他3名は線路上に並び、6kgもあるビーター(つるはし状の鉄製の道具)を振りかざし、下音頭となる同じ歌詞を続いて歌い、タイミングを合わせた。
tsukigatame2.jpg 搗き固めは、列車の重みなどにより枕木が沈むため、ビーターで枕木の隙間に砂利を搗き固める作業で、北海道で歌われた5番までの歌詞にあわせ再現した。
 「我等の鉄道 ヨーイトサァノ 雨風氷に ヨーイトコラセ 雪にも打込め ヨーイトサァノ 保線の魂 ヨーイトサァノ」の独特の歌に合わせ、3名はビーターを何度も振りかざし、現役時代に思いを馳せながら元気に実演した。
 出発前のアイアンホース号の乗客らは、その様子を見て楽しんでいた。
 黒田会長は、「会員みな高齢となるが、北海道鉄道発祥の地で、長く実演を続けたい」と話した。
 保線搗き固め音頭の実演
 10月7日(土)・8日(日)11:20・13:20・14:20・15:20
 小樽市総合博物館(色内1)中央ホーム特設会場
 関連記事1 関連記事2 関連記事3 関連記事4