森井市長は信用ゼロ!予算特別委


 小樽市議会(鈴木喜明議長)第3回定例会の予算特別委員会(新谷とし委員長)3日目が、9月27日(水)13:00から、市役所(花園2)別館第2委員会室で行われた。
 自民党・横田久俊議員は、小樽の公共交通を維持・継続していくための法定協議会設立に関する質問を行った。
 法定協議会については、中央バスから市に対して早期設立の要請が行われており、昨年8月23日に、同社牧野和夫社長と森井秀明市長とで行われたトップ会談で、市長は協議会の設立を進める約束をしていた。
 ところが、今年1月19日に開催された2度目のトップ会談において、「法定協議会の開催条件は、赤字覚悟の事業を事業者が無条件で受け入れること」「自分は、中央バスの経営者では無いので、市民要望を伝えることしか出来ない」と市長が発言し、中央バス側は、公共交通について、森井市長に自治体としての役割の認識が無いと認知するにまで至った。
0927council.jpg 同社が、市長の認識を、再度文書で確認したところ、今度は、市長が自身の発言そのものを否定する信義に欠ける対応をしたことから、同社がこれに抗議を行い、両者の関係が悪化していることが伝えられた。
 横田議員は、牧野社長と行った面談をもとに質問を行ったが、トップ会談時の中央バスのメモや記録では、同行した複数の市職員に対し、市長が「(中央バスが)赤字覚悟の事業を受け入れるか確認は取れているか?」と言ったやりとりがあったとしており、そういった事実があったかどうか質問したが、同行した職員全てが「覚えていない」といった歯切れの悪い答弁だった。
 市長自身も、「赤字覚悟の事業を、事業者が無条件で受け入れることといった趣旨の発言はしていない」と繰り返し反論したが、横田議員は、「市側にメモや記録が残されていない以上、どうして、メモや記録を有する中央バスに対抗できるのか?」「牧野社長が、市長が発言していないことに対し、何度も文書で抗議するのか?中央バスの会議録はデタラメだと言うことか?」と強く質した。
 さらに、「市職員は市長に雇われているのではなく、小樽市に雇われている。それを、こんな大事なことを『覚えていない』で済ませてしまうのはどうか」と、職員に対しても苦言を呈した。
 また、市側が「お互いの認識のすれ違いを説明するため、面会のアポを取っているが、中央バス側の都合で会えていない」といった話をしていることに対し、「こういう事態になって会ってくれると思っているなら、甘い認識だ。アポを取って『やあやあ』といった話ではない。市長は、会ってくれるまで会社の前で社長を待つぐらいが必要だ」と強く指摘した。
 自身の発言を繰り返し否定する森井市長に対し、最後に横田議員は、「信用できない人とまともな話はしたくないと、牧野社長ははっきり言っている」と告げた。
 この質疑において、公明党・斉藤陽一良議員が、29年2定本会議で、「路線が赤字になり得ることもあるかもしれないが、中央バスにはそういう場面を担ってもらう」という、市長発言との矛盾を指摘し、精査を求める議事進行を行った。同委員会は休憩に入ったがそのまま散会となった。
 森井市長の発言を巡るやりとりでは、これまでも、「読んだ」と言っていたのが、なんらかの錯誤で「読んでいない」ことになったり、言葉の特殊な解釈を持ち出して、NOをYESにしてみたり、自分にとって真実だから、真実なんだと強弁してみたりと、市長のリダーシップを疑わざるをえない情けない話だ。自らの発言が動画に記録されていても知らん顔で否定する厚顔無恥の森井市長には、つける薬すらない。
 H290927小樽市議会予算特別委員会1(民進党・中村、面野 両議員)
 H290927小樽市議会予算特別委員会2(民進党・面野、公明党・松田、斎藤 各議員)
 H290927小樽市議会予算特別委員会3(共産党・川畑、自民党・横田 両議員)
 H290927小樽市議会予算特別委員会4
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