書道パフォーマンス!都通りアートストリート



 小樽都通り商店街で開催中のアートストリートの一環で、9月17日(日)14:00から「書道パフォーマンス」が開かれ、買い物客や観光客らが、間近で見るパフォーマンスに目を見張った。
 披露したのは、市内の湯殿山光明院(稲穂5)の僧侶で、書道研究臥牛社を開く書家・池田憲亮氏。
0917miyakoichi1.jpg 池田氏は、高校卒業後は僧侶になるため東京の大学へ進学。小学校から始めた書道は、高校の部活動でも続け、大学時代に公募展活動。大東文化大学大学院文学研究科書道学を専攻し幅広く学ぶ。
 2011(平成23)年に帰樽し、書道教室を開き、札幌、倶知安の高校でも書道講師を務める。市展や小樽書遊会に出展し、市内の若手書家として注目を集める。
 今回のパフォーマンスでは、ロールタイプの幅1.4mの和紙を、5m・6m・7mに切った3枚を使用。同商店街にちなんだ「商売繁盛」や「小樽都通り」、一番長くて大きな紙には、伊藤整の詩集「雪明りの路」の中の「秋」の一節を選んだ。
0917miyakoichi2.jpg 大きな筆を使い、一文字一文字に心を込め、大段な筆使いを披露。小樽では珍しいパフォーマンスに、観客は立ち止まり最後まで見届けた。
 1枚ずつ完成させるたびに、大きな拍手が沸き起こった。30分ほどで3枚の作品を書き上げた。乾かしてから、同商店街に展示される予定。
 池田さんは、「自由に書くことができて良かった。2本の筆を持つことで、意図せぬ線が出たり、線に深みが出たり楽しい」と話した。
 たまたま通りかかった市内の女性は、「間近で見たのは初めてで、素晴らしい。小樽がもっと活気づいてくれればと思う」と話した。
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