劇団カッパ座小樽公演"つるのおんがえし"


 等身大のぬいぐるみ児童劇団・カッパ座(大阪府富田林市)の巡回小樽公演が、8月17日(木)18:00から小樽市民センター(色内2)マリンホールで開かれ、約400人の親子が人形劇を楽しんだ。
kappaza1.jpg 北海道は、小樽を皮切りに、札幌・釧路・北見・旭川・函館・帯広・岩見沢・苫小牧・室蘭の10ヶ所15公演を予定している。
 同公演では、小樽カッパ友の会(打谷みち子代表)40名がスタッフとなって協力した。
 今年の演目は、日本の童話を代表する名作「つるのおんがえし」。相手の気持ちを理解する思いやりをテーマに、同劇団ならではのアレンジで、コントやマジック・歌と踊りを織り交ぜながら、小さな子どもから大人まで物語の世界に入り込み、出演者のステージからの問いかけに、子ども達は真剣に考えたり、答えたりしながら、一体感溢れる演出に、大いに盛り上がった。
 クライマックスでは、鶴の化身・美しい娘のゆうが、機織りをしている姿を見られ、羽が少なくなった鶴の姿に戻り飛び立ち別れるシーンに、会場が感動の渦に包まれた。
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 終演後に、出演者が観客を回り子ども達と握手を交わした。会場は、熱気覚めぬまま幕を閉じた。ロビーには、出演者と記念撮影コーナーやグッズ販売が行われ、しばらく賑わいが続いた。
 市内の小学5年生女子は、「つるのおんがえしの話は知っている。歌があったり踊りがあったり、面白かった」と満足した様子だった。
 同劇団は、1968(昭和43)年に誕生。全国各地で公演を続け、小樽では、1970(昭和45)年に小樽市民会館(花園5)で公演を行って以来、今年は42回目となる。来年は、創立50周年の節目を迎え、「約束を守ろう・仲良くしよう・挨拶をしよう」を合言葉に、愉快な人形達が登場し、世界中の子ども達に、夢と希望を届け続けている。
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