学生消防団の2名 初の認証状交付


 小樽市は、学生消防団活動認証制度を2017(平成29)年2月1日に制定して以来、初めての認証状を交付した。8月16日(水)9:45から、消防庁舎(花園2)4階消防庁室で交付式が行われ、土田和豊消防長から、吉田学園医療歯科専門学校(札幌市中央区)救急救命学科3年の平野瑞輝さん(20)に手渡された。
 土田消防長は、「小樽市消防団には、平野さんのような若い力がとても必要です。住民の安心安全を守るために、消防団活動をよろしくお願いします」と激励した。
firestudent1.jpg 平野さんは、「8月末から就職試験があり、面接の時に評価してもらえればと思う。ボランティアとして活動し、地域貢献を忘れずに日々精進していきたい」と述べた。
 この制度は、在学中に小樽市消防団に所属し、1年以上継続的に消防団活動に取り組み、地域社会への貢献を行った者を対象に、その功績を市長が認めた場合に、同認証状を交付。大学生等の就職活動を行う際に認証状を提出し、企業から高く評価されることを期待している。
 道内では、2016(平成28)年6月開始の函館市を皮切りに、小樽市と同時に、札幌市・積丹市・古平市・仁木市・赤井川市が開始。釧路市・網走市は、2017(平成29)年4月から開始を予定している。
 今回、2016(平成28)年3月1日に第1分団に入団した小樽在住の平野さんと、所用があって出席できなかった小樽看護専門学校3年生女子に初交付された。
firestudent2.jpg 平野さんは、入団1年目に実施の新人研修や日頃の訓練に可能な限り参加し、毎月10日実施の火災予防活動の夜回りや、春・秋・年末の特別警戒にも欠かさず参加し、広報活動に協力した。
 現在、同市では、同制度の制定前から消防団員として活動していた平野さんを含む3名と、制度制定後に入団した3名の学生団員がいる。全体では、18分団・437名の消防団員が活動している(8月1日現在)。
 平野さんは、高島に住んでいるが、バイト先が石山町にあり、地域貢献できればと、第1分団に入団した。学生でもできるボランティアを探していたところ、知り合いの団員に話を聞き、学校に支障がないと思い入団。色々な職種や年代の人と接することができ、視野も広がる。自衛隊・警察・消防・公務員など、社会貢献できる職業を希望しているという。
 市消防団担当職員は、「若い担い手が社会に出て立派に貢献でき、小樽市を離れても消防団として地域社会の貢献を続けてもらいたい」と話した。
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