高島越後盆踊り 北陵中1年生へ講習会



 ふるさと教育の推進と郷土愛を育むことを目的に、7月10日(月)11:50から12:40まで、北陵中学校(清水町・宮澤知校長)1年生77名に、総合的な学習の時間(道徳)を利用して、高島越後盆踊り講習会を開いた。
 独特の踊りの同盆踊りは、新潟県北蒲原群紫雲寺町が発祥の地とされ、明治初期に高島に移住した人々が、先祖が眠る故郷に思いを馳せながらお盆に踊ったのが始まりとされ、地域に長く伝わる伝統芸能で、小樽市無形文化財に指定されている。
hokuryoechigo.jpg 同保存会メンバー25名が講師役となり、花編笠を被り、波の絵があしらわれた揃いの浴衣姿で登場。生徒に踊り方を指導した。
 踊りや歴史を覚えることで、郷土愛を深め、地域の一員であることへの自覚を促し、支えてくれる地域の人々へ感謝する心を育むことをねらいとし、心豊かに学び、地域文化をはぐくむ町の実現に向けて、昨年度から伝統文化の体験会を実施。
 400年以上の歴史を話し、保存会のメンバーが手本を見せながら踊りの動作を細かく説明した。統合前の末広中学校と北山中学校でも同盆踊りの講習会が実施されている。
 太鼓と笛の生演奏に合わせ生歌が響き、男女が優雅に踊りを披露した。その後、体育館いっぱいに大きな輪をつくり、踊りを体験した。初めは踊れなかった生徒達も、何度も曲が続けられるうちに、身振り手振りに足の動きも覚え、メンバーと一緒に踊りを楽しんだ。

 生徒を代表して長谷川陽光君は、「初めは難しくて分からなかったけど、皆さんと一緒に踊るうちに、段々楽しくなりとても良い経験ができました」と謝辞の言葉を述べた。
 宮澤校長は、「伝統芸能は後継者が足りないと言われ、ふるさと教育に繋がればと思う。小樽手宮・高島地区で唯一の中学校となり、このような機会はとてもありがたく大事にしていきたい」と話した。
 8月18日(金)~20日(日)の3日間、高島公園(高島3・高島稲荷神社隣)で、高島越後盆踊り大会が開かれる。
 関連記事