北大VS商大応援団対面式 勇姿に沸く



 伝統の北海道大学応援団と小樽商科大学応援団の103回目の対面式が、7月2日(日)11:00から、サンモール一番街で開かれた。観客約300人が取り囲み、市民やOBも野次を飛ばして応戦、大いに盛り上がった。
 対面式は、旧制小樽高商だった大正時代からの歴史と伝統があり、2010(平成22)年、13年ぶりに両応援団による対面式が復活。その後1年おきに、札幌と小樽で開催され、両校の持ち味を活かした演舞や力強い挑戦状・応戦状を読み上げるパフォーマンスを披露している。
taimenshiki1.jpg 今回の商大は、97代目に続く2人目の女性団長で、札幌出身の同大2年・佐藤七海さん(19)が務めた。熱い言葉の挑戦状を叩き付け、作戦通りのパフォーマンスに会場は盛り上がり、拍手喝采に包まれた。
 商大応援団21人と助っ人16人が、9:20に同大正門前を出発。対面式の案内をしながら、10:00には小樽駅に到着。その後、都通商店街を行進し、佐藤団長と天野謙作副団長による、20kgもある下駄を振り上げる揃い踏みを披露。これから対戦する北大に負けないように気合を確かめた。
 一方、北大は9:50に小樽駅に到着。下駄上げを披露し会場へ向かった。最初に商大応援団が、続いて北大応援団が参上。ボロボロの羽織袴にボサボサの長髪、ヒゲも伸びた伝統的スタイルが受け継がれている。

 両者交互に、北大「永遠の幸」、商大「金鱗おどる」の校歌を歌い、女子学生による花束交換。北大伝統の「泥棒の拍手」では、泥棒に扮した3人が、商大応援団の羽織綱などを盗もうとし争いになった。2年前に31年ぶりに復活した商大の「南蛮踊り」を今年も演舞した。
 北大副団長による「不知火拳」、商大参謀と新参(兵隊)の3人が一糸乱れぬ動きと蝶のような優雅な舞いの「胡蝶の舞型」を、両者負けじと披露した。
 会場の熱気も高まり、北大西尾和真団長から「山猿応援ども」と挑戦状が叩きつけられ、「人間になって出直せ」と檄を飛ばし、見ている観客も野次で応戦した。
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 商大佐藤団長も、応戦状を読み上げ、「不恰好」などとけなし、北大からも怒りの野次が飛び交い、「頑張れ」と熱い声援が贈られた。
 2時間にも及ぶ対面式が終了し、商大応援団と観客が円(ストーム)になり、熱き魂をひとつにしていた。1997(平成9)年に卒業したOBは、「商大勝利!面白かった」と話した。
 佐藤団長は、「北大に対して品のある商大は全力で対戦し、103回目も大勝利を収めることができて嬉しい」と団長の役目を果たし満足していた。
 一行は、13:30から開かれた硬式野球対北戦の応援に向かった。
 北大応援団 商大応援団
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