新造船"あざれあ"就航! 新日本海フェリー



 新日本海フェリーは、小樽・新潟間の快適なクルージングを楽しめるよう、これまでの「ゆうかり」に代わり、新造船「あざれあ」が就航。
 6月29日(木)17:00に第1便の出港を記念し、9:30から、小樽港貿易振興協議会の主催による、船内操舵室で就航記念セレモニーが開かれた。
azarea2.jpg 同船は、今年3月に就航した新造船「らべんだあ」の姉妹船で、同じ性能を持つ船となるが、内装のカーペットやモニュメントに違いがある。
 「らべんだあ」は、ノスタルジックで暖かみのある優しさを表現した赤と青を基調とした曲線に対して、「あざれあ」は、雪と太陽をコンセプトにブルーを基調としたモダンな幾何学模様が施されている。
 「あざれあ」と「らべんだあ」の就航により、月曜日~土曜日の週6便、小樽・新潟間を繋ぐ。ダイヤも改正し、出発は17:00で、新潟到着は翌日9:00、帰りは11:45に出発し、小樽へは、翌日の早朝4:30に到着する。
 旅客定員を従来の800名から600名に変更し、プライベート空間確保のため個室を大幅に増やし、専用テラスに加えオーシャンビューの浴室。6階には日本海が眺められる露天風呂。
azarea1.jpg 北海道・日本海などの厳選された食材を使用したランチやディナーを楽しむ「GRILL大樹」は、大樹町の雪景色と太陽をイメージした絵が描かれている。
 船内の中央には広々としたエントランスホール、のびのびと遊べるキッズルーム、ペット同伴も可能で、愛犬と遊べるドックフィールドを完備し、快適な船旅を提供する。
 就航セレモニーでは、森井秀明小樽市長をはじめ、ミスおたるの澤谷明依里さん、原大伸船長、新日本海フェリーや港湾関係者が出席。
 森井市長は、「小樽港を基点に、観光客は基より、北海道を代表する様々な道産生鮮品を関東や関西に物流として送り込み、深く敬意を表する。新造船が導入され、さらにダイヤも改正され、これまでの午前中の出港が夕方5:00となり、観光客が小樽市内をゆっくり見てから乗船でき、その日に収穫された農産物がその日のうちにフェリーに載せるができるようになり大変嬉しく思う。初出航を機に、ますますの発展を祈る」と挨拶。

 原船長は、「ダイヤ改正が物流にも人にも魅力となり、乗船客も増えている現状。小樽市にも新潟にも物流と人と文化の交流に役立て、地域の活性化に繋げる架け橋になりたい。まずは、ゆっくりして、船内の設備を利用してもらいたい。旅の疲れを癒し、明日に繋げてもらいたい」と話した。
 同船は、波の抵抗を少なくした垂直船首を有し、底から泡を出し、船体と水との抵抗を少なくしたバブル付リアクション型陀や近接2軸推進システムを組み合わせるなど、従来船と比べて約10%の省エネ効果を高めたエコシップとなる。
 同日16:00から、ターミナルビル内で小樽太鼓衆鼓響による乗船者歓迎演奏が行われ、17:00の出港時にはテープ投げが行われ、初出港を祝った。初就航を記念した金沢と能登半島を満喫するツアーも組まれた。
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