THEY展!個性派13名の力作46点


 3回目となる「THEY展」が、6月28日(水)~7月2日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリーで開かれている。
 小樽在住の作品発表活動をしている若手を中心に、個性派13名が勢揃いし、自由な表現力と多彩な才能を活かした、油彩・水彩・アクリル・日本画・版画など46点を展示している。
they1.jpg 絵本作家でもあるかつやかおりさんは、「描きたいものを自由に楽しく、見ている人が明るくなり、楽しくなるものを描きたい」と、作品づくりに取り組み9点を発表。
 心のひだを絵画で表現する小川豊さんは、その時々で心が自然に表現する色が違い、今回は、深い青色(ウルトラマリン)をバックに、同じ形のひだを繰り返し描いた横3m60cm・縦1m80cmの大作を発表。小樽では初公開となる。小川さんは、「生きることに強い喜びを感じ、それをひだに表現した」と話した。
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 人間をテーマにした印象的な作品を発表する鳴海康弘さんは、今回初のデッサンを発表。人間の頭蓋骨「しゃれこうべ」や本物の蝦夷鹿の頭を見てデッサンしたという。そこには、人間の強欲や傲慢さによって犯されていく姿が描かれている。蝦夷鹿がなぜ増えてしまったのか、改めて考えさせられる作品。人魚が人間になりたくてもなれなかった気持ちを作品「嫉妬」に表現した。
they3.jpg 菅原おりえさんは、日常の子ども達をモチーフに、水彩画と油彩画で発表。いとこの子どもがモデルになっている。普段の何気ない表情を探り、作品にしているという。菅原さんは、「どんなことを思いながら作品を描いているのか、作家の会話から勉強になることが多い」と話す。
 この作品展を立ち上げた三宅悟さんは、北手宮シリーズから冬景色と秋の景色・祝津方面の冬景色3点を出展。優しいタッチと繊細な色使いで描かれ、来場者は足を止めて見入っていた。
 THEY展 6月28日(水)~7月2日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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