市長も副市長も満点評価?! 市議会一般質問2日目


 小樽市議会(鈴木喜明議長)の第2回定例会は、6月15日(木)13:00から市役所(花園2)議場で開催され、自民党・酒井隆行、山田雅敏、公明党・秋元智憲、松田優子、共産党・高野さくら各議員の一般質問が行われた。質問要旨
 自民党・酒井議員は、上林猛副市長に、「就任後、森井市長のまちづくりについての考えを、市議会や商工会議所などにどのような機会で伝えてきたか」について質問した。
 上林副市長は、「副市長に就任してから、森井市長がどういうことを考え、どういうことをしようとしているのか理解するのに相当時間を要した。副市長の職については、職員に対して市長の考え方をどうやって浸透させるか、そしてそのことがどのように市民に作用し、小樽の発展のために寄与できるのか、また、議会に対しても議会答弁という形でどうやって伝えていくか、議会答弁の勉強会で自分の意見を発揮しながら市長と考えをすり合わせ、それを職員へ伝えるということが業務として多かった。
 商工会議所や議員個人に対しては、まちづくりや公約について話す場面はあまり無かったので、そういう意味では、私自身も物足りない。もっと外に出て、説明すべきであったと反省している」と答えた。
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 また、同議員は、森井市長に、「副市長に対する評価は何点か?」と質問したが、市長は、「私とともに全力で取り組んできているということからも、100点満点中の100点に値する」と答えた。
 公明党・秋元議員は、「昨年3月に森井市長が策定した小樽市過疎地域自立促進市町村計画に、第3号ふ頭及び周辺再開発事業をなぜ盛り込んだのか、同事業を行うことで市(の自立促進)にどのようなメリットがあるのか」を質問した。
 森井市長は、秋元議員の質問の趣旨を取り違え、過疎計画に盛り込むことで、同事業を行うために過疎債といった有利な借金が出来る財政メリットのみの説明に終始。普段、「議会で政策論議が深まることを求める」と口にする割には、自ら事業の政策的意義の説明が全く出来ない格好になった。
 この他、関連質問で秋元議員の質問に森井市長の答弁が噛み合わなかったことから、2時間の休憩を挟んで整理を行い、16:30に再開した。
 共産党・高野議員は、通学にかかるバス代の助成について、学校の統廃合が進められ通学路が伸びている実態を掲げながら、「中学生で通学距離が3㎞以上としている基準を、せめて下校時に暗くなる冬期間は3㎞未満の生徒にも助成を行えないか」質問した。
 林秀樹教育長は、「特別交付税の算定基準や道内他都市の状況を勘案した基準であることから3㎞未満へ拡大することは難しい」とし、また、「虚弱体質等の生徒には3㎞未満でもバス助成を検討するとしていたが、支給基準の制度設計などの見直しが必要として、2017(平成29)年度の予算化を見送った」と答えた。
 一方で、市職員の通勤手当の基準は2㎞であり、高島漁港区の不明朗な許認可は拙速に行い、参与に300万円を払っていたことを見るにつけ、中学生の通学費助成くらいも何とも出来ない市政では、森井市長が掲げる、「住みよいまち、人にやさしいまち小樽」の看板は、まさに偽り有りと言える。
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