聾学校記念碑建立 除幕式で祝う


deafschool1.jpg 2014(平成26)年3月31日で閉校した小樽聾学校の記念碑が建立され、同校開校日だった6月4日(日)13:30から記念碑前で、米谷正同窓会会長をはじめ、卒業生50名・旧教職員14名・来賓・関係者が出席して、除幕式が開かれた。
 記念碑は、昨年12月から建立に向けて基金集めを実施し、卒業生や旧職員、小林運平氏の親戚、賛同事業者が協力。校舎を見下ろせる旧小樽聾学校の地に建立した。
deafschool3.jpg 記念碑の表面には、「私立小樽盲啞学校発祥ノ地」と創設者・小林氏の教育に関する日誌「盲唖私塾々則」の一部が、裏面には、校歌が刻まれた立派な石碑が完成した。
 1906(明治39)年住ノ江町に、盲唖教育の先駆者である同氏が、同校の前身となる私立小樽盲唖学校を開校。その後、1948(昭和23)年に道立に移され、児童・生徒数の減少により、2014(平成26)年3月末で、107年の歴史に幕を閉じ、札幌聾学校に統合され3年が過ぎた。
 除幕式で、米谷会長は、「小林先生の思いを残すために、記念碑を建てたいと、卒業生や旧職員の温かい支援のお陰で完成できた。
deafschool2.jpgいつかここへ来た時に、聾学校があったことが思い出として残ると思う」と挨拶した。同会長をはじめ、小樽市長、25代目・27代目の校長らで除幕した。
 1982(昭和57)年卒業で仙台市在住の男性は、「木造の校舎の時に過ごした。昨年、家族と閉校後の学校を見に来た。今年1月に除幕式の案内状をもらい、何が何でも行こうと思った。記念碑ができ、ひとつの形として残せて嬉しい」と話した。
 除幕式に集まった卒業生は、同級生や恩師、関係者と再会を喜んだ。
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