ドン・キホーテをテーマに!市内で演奏会


 小樽商科大学4年の東大路京子氏らが企画制作した、「ドン・キホーテ」をテーマにした演奏会を、6月24日(土)と7月2日(日)の18:30から、日本基督教団小樽聖十字教会(新富町)で、7月1日(土)17: 30から同大学(緑3)160教室で予定している。
donquijote.jpg 京子氏がスペイン留学で所属した、ブルゴス交響楽団のコンサートマスターを務めるスペイン人バイオリニストで、この公演の提案者でもあるバブロ・ビアナ・ゴメス氏と、京子氏の兄で作曲家・ギタリスト・バイオリニストの東大路憲太氏の3名が共演する。オリジナルの脚本と音楽によるドン・キホーテをメインプログラムに、5つのプログラムを用意。約2時間ほどの演奏会を開く。
 小説で読むと膨大な量の大作を絵本程度にまとめ、脚本に寄せられた音楽が物語の理解を助け、子どもも大人も臨場感豊かに、ドン・キホーテの世界を楽しめるという。
0624donquijote1.jpg 最後のプログラムに、憲太氏が作曲を担当した音楽物語「ドン・キホーテ」を奏でる。オリジナル脚本を京子氏が書き下ろし、朗読と演奏で来場者をドン・キホーテの世界へ誘(いざな)う。
 ドン・キホーテは、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスが書いた、スペインの下級貴族ドン・キホーテを主人公に、狂人と呼ばれながらも自分の生き方を貫き、純粋な命を魅力的に綴った小説で、全世界で聖書に次ぐ発行部数を記録した名作。今もなお親しまれている。今年は、セルバンテス生誕470年に当たる。
 憲太氏は、「長編の小説ドン・キホーテを、音楽と朗読で分かりやすく臨場感を伝え、皆さんに楽しんでもらえると思う。本場スペイン人のバイオリンの演奏で聴かせる、スペイン音楽が大きな見所となり、日本人の作曲家とスペイン人のバイオリニストの若い2人が作り上げる、新しいスペイン音楽の世界を楽しんでいただきたい」と話し、京子氏は、「最近の同年代は、エネルギッシュに人生を切り開くような存在感が薄れ、信念を貫くドン・キホーテの生き方を皆さんに観ていただきたい」とPRした。
 東京では、7月7日(金)16 :00と19:00の2回公演を予定している。
 ドン・キホーテ ~スペイン人バイオリニストが奏でる音楽物語~
 パブロ・ビアナ・ゴメス(Vn.)、東大路憲太(Gt.)、東大路京子(朗読&Vn.)
 6月24日(土)・7月2日(日)18:30〜、日本基督教団小樽聖十字教会(新富町9)
 7月1日(土)17:30〜、小樽商科大学(緑3)160教室
 一般2,000円・学生1,000円・小学生無料
 問合せ:0134‐27-5471&メール 東大路
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