春の訪れとともに、今シーズン第1号となるクルーズ客船「コスタ・ビクトリア」(75,166トン)が、5月10日(水)9:00に勝納埠頭2番岸壁に寄港。同日18:00に秋田へ向けて出港した。
今年度は、同船を皮切りに、10月8日(日)13:00の初寄港イタリア船籍「コスタ・フォーチュナ」(102,587トン)まで、延べ26隻の寄港を予定している。
同船は、韓国発着5泊6日のツアーで、約1,800人が乗船。そのうち1,500人がバスツアーに出かけ、300人がフリーで小樽の映画の舞台となった場所を散策して楽しんだ。
ほとんどが韓国からの観光客ということで、小樽商科大学・言語センター李賢晙准教授と同大1年から大学院生までの男女4名がボランティアとして参加。
予定より1時間早い9:00の入港に合わせ、接岸する岸壁に集合して、韓国語で歓迎スピーチや乗船客の通訳を行い、学生有志が制作に携わり2015(平成27)年4月に完成した外国人観光客対応の観光案内マップ1,000部を配布。初の試みとなった。
岸壁では、小樽おもでなしボランティアの会から8人が参加。小樽観光協会で物販ブースも設けられ、乗船客へおもてなしムードを高めた。
商大生ボランティアは、下船する乗客へ「アニハセヨ!」と声をかけ、マップを手渡したり、両替所の場所などを聞かれ親切に対応した。
李准教授は、「練習の時よりも歓迎スピーチは立派にでき嬉しく思う。地域のボランティア団体と協力し合い、触れ合うことでき良い経験となり、社会勉強にもなった。地域に貢献できれば嬉しい」と話した。
同大・水口翔太郎君(1年)は、高校1年の終わり頃から韓国語を勉強し、現在10ヶ国語を勉強中。「独学で勉強し、韓国語の会話は大学の先生と2人ほどとしか話していない。韓国の方との会話を楽しみにしていたので、会話ができて良かった。写真を撮りますか?と韓国語で尋ねた。今後、機会があれば参加したい」と話した。
今回配布したマップは、文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC事業)と小樽市産業港湾部観光振興室の協力を得て実施。
同大・言語センターの嘉瀬達男教授と李賢晙准教授の指導の下、中国語と韓国語を学ぶ有志20名の学生(うち4名留学生)が、以前に発行された英語版観光案内マップを参考に、小樽に訪れる中国語・韓国語を話すクルーズ客船の乗船客をはじめ、外国人観光客に対応した観光案内マップ(各5,000部)を完成させた。学生の語学力の向上を図りつつ、観光客をもてなすことを目的として作られた。
5月22日(月)の同船入港時にもボランティアを実施する予定。
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