小樽市は、平成29年4月25日(火)付けで、新たに旧北海雑穀株式会社(堺町1-18)を、第85号小樽市指定歴史的建造物に指定した。現在、硝子工芸品の販売ととんぼ玉の制作体験の店「小樽硝子の灯・彩(いろどり)や」として使用されている。
同建造物は、明治42年以前に建てられ、木材の骨組みの外側に軟石を積んだ木骨石造り2階建て・瓦葺の切妻屋根。開口部には鉄扉が納められ、正面両脇には小屋根付きの袖壁を設置。内部は、和室の面影がある中、カーテンボックスや上げ下げ窓があり、和洋折衷の造りとなっている。
於古発川側から堺町通りに入ると左側に建ち、周辺にはすでに指定された歴史的建造物が立ち並び、同建物を合わせて明治時代の貴重な建物5棟が並んだ。
小樽市では、1983年(昭和58年)に「小樽市歴史的建造物及び景観地区保全条件」を制定し、31棟を指定。
1992(平成4)年には、総合的な都市景観の保全を図るために、「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくりの景観条例」を制定した。貴重な建物の保存を図る必要から、市内全域を対象として歴史的建造物の実態調査を行い、保全すべきものを歴史的建造物として登録し、所有者の同意を得て指定したものが「小樽市指定歴史的建造物」とし、現在79棟ある。
◎旧北海雑穀株式会社 ◎小樽市指定歴史的建造物