4月19日"飼育の日" 水族館で餌付けイベント



 おたる水族館(祝津3)は、4月19日「飼育の日」にちなみ、アザラシの赤ちゃんの体重当てクイズや給餌体験など、5つのイベントを企画し、4月9日(日)から実施してきた。
 飼育の日当日は、3月18日に誕生したゴマフアザラシの「モモたろう」が過ごす出産プールで、同館・角川雅俊獣医師の解説付きで、初めての餌付けを公開。5名限定でイルカスタジアムのステージに入り、イルカの体温と体重を計る健康管理を間近で見学した。
 日本動物園水族館協会が、2009年に創立70周年を記念して4月19日を「飼育の日」と定め、施設の裏側や飼育の仕事を紹介し、動物園や水族館の役割を理解してもらおうと、全国各地でイベントを実施している。
0419aqua1.jpg 生後1ヶ月のモモたろうは、独り立ちの時期を迎え、17日(月)午後に母親を別のプールに移動させた。
 角川獣医師は、「アザラシは、海の生き物の中で授乳期間が短く、3、4週間で乳離れの時期を迎え、トドやアシカは半年間、セイウチは2年間」と解説した。本日初めて、モモたろうへ生きた魚を与え、来館者にその様子を解説付きで公開した。
 モモたろうは、母親からの授乳で35kgまで成長したが、乳離れをしたことで、現在、30kgに減少し、魚を食べられるようになるまでに20kgくらいまで減少。独り立ちの試練が始まった。
 飼育員に驚き逃げ回るモモたろうは、生きたカレイをプールに入れると、びっくりしていたが気になる様子。魚を追いかけ始めたが、食べるまでには至らなかった。
0419aqua2.jpg 13:00からは、ショー終了後のイルカスタジアムで、じゃんけんで勝った5名が、イルカの健康管理のため実施している体温と体重測定を間近で見学した。初めて見るイルカ専用の体温計や体重計について、志村智良飼育員が解説した。
 寒い季節は、脂肪をつけるために油の多い魚を与えるので体重が増加。太りすぎないようイルカの体重を計測しながら魚を与えているという。
 言葉が通じなくても体調を把握し、手遅れにならないように定期健診を積み重ねることが大切なのだと、飼育員の重要な役割を伝えた。測定した体温や体重当てクイズを実施し、見事当たった参加者は、イルカと握手ができ楽しんでいた。
 ロビンの体温を見事に当て、イルカと握手体験した安岡真裕子さんは、「イルカと目と目が合い握手でき、感激。一生の思い出です」と満足していた。じゃんけんで負けた来館者も、ベンチ側で解説を聞き、飼育員の裏方の仕事を知る機会となった。
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