春の風物詩"蜃気楼" 観測に成功


 一日中12℃から17℃台を経過し、暖かい日となった4月15日(土)の12:00から14:00まで、春の風物詩「上位蜃気楼」が今シーズン初観測され、石狩湾沖に停泊中のLNGタンカーや北石狩衛生センターが大きく伸びて見えた。
 観測に成功したのは、札幌在住の柴田進さん(60)。毎年、最大規模なものや、様々に変化する蜃気楼を観測している。
 蜃気楼観測に出かけた柴田さんは、10:00過ぎ銭函海岸に到着。1時間半ほど観測を続け、「風が止んできたので、蜃気楼発生が近いと感じ待ち構えていたところ、北石狩衛生センターや沖合に浮かぶLNGタンカーに変化が。建屋や煙突が、伸びたり縮んだり変化した状況を撮影した。建屋は通常の高さの3~4倍縦方向に伸び、煙突も倍ぐらいに伸び上がったように感じた。(写真提供:柴田進氏)

 一方、石狩湾新港沖合に停泊していたLNGタンカーの像が奇妙な変化を見せた。船舶の側面にペイントされた白いLNGという文字の変化が非常に楽しく、見ていて愉快なものに。時間経過とともに操舵室や煙突部分なども伸びたり縮んだりしていたが、午後2:00過ぎから靄が濃くなってきたので撤収した」と、蜃気楼観測の様子を詳しく話した。
 柴田さんは、銭函から蜃気楼を観測したが、高島からは靄が濃く、対岸がはっきり見えず蜃気楼を観測しずらい状況となった。
 気象予報士で札幌在住の金子和馬さんは、4月から7月まで自身が運営するHPで蜃気楼発生期待度を予測している。15日は、西よりの風で気温は高めに経過し、20%の蜃気楼発生期待度を発表していた。
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