倉庫のハテナ?史料でひもとく 博物館のトピック展 (2017/04/01)

 トピック展「倉庫のハテナ プロローグ」が、4月1日(土)から6月22日(木)まで、小樽市総合博物館運河館(色内2)第一展示室で開かれ、同館所蔵の史料から倉庫の実態をひもとき紹介されている。

 小樽では見慣れた倉庫も、実は何をするところかあまり知られていないことにスポットを当てた展示で、小樽の倉庫の新真実が浮かび上がっている。

hatena1.jpg 同館山田真理子学芸員は、明治から大正期に小樽で倉庫業を営んでいた三浦喜三郎の貴重な史料から、倉庫の機能や銀行との密接な関係を解き明かし、帳簿や倉庫証券、質権取得通知書など約20点を初公開した。

 このトピック展で一番伝えたかった倉庫と銀行との密接な関係をリアルに感じてもらえる史料「倉庫証券」も見つかり、解説文を付けて分かりやすく展示した。

 小樽の倉庫業の実態や金融機関との深い関係を実証させた、貴重な史料の持ち主・三浦が経営した倉庫は、小樽で明治中期頃から大正期にかけて、倉庫業や海陸物産商を営んだ。

 色内町で倉庫を借りて営業していたが、明治39(1906)年は、南濱町に新築し倉庫を自身で所有した。明治36(1903)年、当時の貨幣価値で年間320円の儲けが、明治44(1911)年には約11,611円となった。倉庫の取得のために多額の借金をしてまでも、倉庫を所有する経営に採算性が高いとの判断があったと思われる。

hatena2.jpg また、倉庫業は、荷物置き場だけの機能ではなく、倉庫に置いたままの荷物で売買したり、荷物を担保に金を借りたりすることもでき、金融機関との密接な関係を「倉庫証券」や「質権取得の通知書」の史料から実証できた。

 そのため、倉庫の荷物を火災から守り、金融機関との信頼関係を守るために、建築には最大限の配慮をしたものだった。

 同学芸員は、「今回の展示は文書類が多く、じっくり見てもらうために解説入りで展示。生の史料の魅力を感じていただきたい」と話した。

 詳しく知りたい人は、小樽市総合博物館紀要第30号に掲載された、同学芸員執筆の「小樽の倉庫業史研究序説」ー三浦喜三郎の倉庫経営に関するー考察ーを一読。同館本館ミュージアムショップ及び運河館受付で購入できる。

 関連イベント
 ◎山田学芸員から倉庫の話を聞く「ギャラリートーク」
  4月16日(日)・5月7日(日)・6月10日(土)11:00~11:45
  小樽市総合博物館運河館(色内2)第一展示室 入館料のみ
 ◎ミュージアムラウンジ「知られざる三浦倉庫の史実」
  5月27日(土)13:00~14:00 小樽市総合博物館本館(手宮1)2階研修室 入館料のみ

 トピック展「倉庫のハテナ プロローグ」4月1日(土)~6月22日(木)9:30~17:00
 小樽市総合博物館運河館(色内2)第一展示室
 入館料一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料
 問合せ:0134-22-1258 運河館

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