外国人に優しく!商大パンフレット


 小樽商科大学言語教育学のジョン・サーマン教授とゼミ生9名(留学生6名・日本人3名)のプロジェクトチームが、おたる水族館を訪れる外国人観光客のために、多言語パンフレットを制作し、問合せ用の回答文やレストラン等の説明文・館内の案内表記・多言語の館内放送に協力した。
0316coc1.jpg 同教授とゼミ生は、平成27(2015)年度にも「地(知)の拠点整備(COC)事業」の一環として、英語版DVD200枚と英語パンフレット2,000部を同館へ提供している。
 同館では、中国・台湾・タイやシンガポール・マレーシアなどの外国人観光客が増え、冬期営業では約6,600人が来館し、外国人への対応は必要不可欠。
 水族館に行ってみたくなるようなシンプルな表現とインパクトのあるデザインに変更したパンフレットを、英語5,000部と、さらに中国語(繁体語)5,000部・(簡体語)5,000部・ハングル語5,000部を印刷した。
0316coc2.jpg 外国人からよく尋ねられる質問例文を基に、英語・中国語・韓国語で回答文を綴ったものも新たに制作し、チケット売り場等に配置、外国人の質問に速やかに対応する。
 ショーやイベント時間を案内する館内放送も、これまでの英語に加え、冬期営業からは、日本語・中国語・韓国語を実施した。
 英語版は、同プロジェクトチームの北川春菜さんが、アナウンス経験を活かし流暢な英語でアナウンスしている。すでに帰国したプロジェクトチームの留学生が中国語で、韓国語は同大教授がアナウンスしている。子どもでも分かるようなテンポで聞きやすさを心がけたという。通常営業も4ヶ国語で対応する。
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 ドイツからの留学生グロス・ジョナサンは、外国人に伝わりやすい英語に訳し替えたり、中国語や韓国語に訳し易い英語を使うよう協力した。また、同館に行き、外国人の立場で分かりづらい案内板を指摘し変更を提案。今後、提案を参考に変更する予定。
 DVDもリニューアルする。ゼミ生が出演し、昨年10月にJR小樽駅から観光船を利用して水族館まで行く映像を撮影。今後、DVDに編集する予定。
 今回、完成したパンフレットも、市内のホテルや観光案内所に、随時配置する予定。
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