冬の厄介者の雪をゲーム感覚で楽しむ、第4回国際スポーツ雪かき選手権in小樽2017が、2月18日(土)9:00から17:00まで、おたるマリン広場(第3号埠頭多目的広場)をメイン会場に開催され、12ヶ国(日本・インド・ニュージーランド・オーストラリア・バングラデシュ・ポーランド・ネパール・ナイジェリア・アメリカ・カナダ・イギリス・中国)から、169名が27チームに分かれて熱い戦いを繰り広げた。
一般社団法人日本スポーツ雪かき連盟(松代弘之代表理事)が主催し、有志が集まる同実行委員会(上参郷光祐実行委員長)が実施主体となる。
午前中に最上地区でボランティア除雪を実施し、13:00からマリン広場を会場に、雪の塊を崩し10m離れた地点にスノーカートに乗せて運びタイムを競うスノーショベリング&ムーブトライアルと芸術的センスが問われるスノーマンコンテストが開かれ、会場は熱気に包まれた。
降雪はなかったものの1日中氷点下の真冬日の厳しい寒さの中、選手陣は、それぞれ個性をアピールしたユニホームで登場し、国際色豊かなメンバーが雪の塊と挌闘した。
雪かき競技は、6チームで5回戦、3チームで1回戦行われ、1.8m×0.9m×0.9mの雪の塊をスコップで崩し、スノーカートで10m離れた地点に運びタイムを競った。すべての雪を運び切れずにタイムオーバーとなるチームが続出、悪戦苦闘した。
初参加の小樽消防チームは8名で参加。日頃の訓練を生かしてスノーショベリング&ムーブトライアルを3分台でダントツ1位通過した。メンバーは、「雪の上に1人が乗って崩し、もう1人が横から崩し、塊を一気に運ぶ作戦を考えその通りにできた」と喜んだ。
北洋銀行員で作る「ほっくーくどう丸」は、平均年齢25歳の男女8名で出場。宮本亮平さんは、「昨年の反省点踏まえて、チーム一丸となって頑張った。チームに貢献できたと思う」と話した。
14:55からスノーマンコンテストが開かれ、会場にユニークで大小様々なスノーマンが次々と姿を現した。カラフルな帽子を被せたり、119番や118番のテレホンナンバーを刻んだり、個性溢れるスノーマンが完成した。
国内最大の緑茶生産地の静岡県牧之原市で、昨年9月に、松代代表理事による「国際スポーツお茶摘選手権」を実施したことがきっけとなり、同市の茶農家8名が来樽。そのうち6名でチームを作り大会に参加し、観光船乗り場では、自慢の茶を振る舞い販売も行った。
昨年春に採れた一番茶を一切のブレンドなしで販売。オリジナルの濃厚な味が、選手にも人気だった。雪かきは苦手だったが、スノーマンコンテストでは、茶の色で茶畑を表現したり、茶の枝を飾り観客の注目を集めた。
ニセコ留学チームや松ヶ枝中学校生徒の「チームまつなかさん」も参加し、歓声に包まれた。
総合優勝チームは「えちごまさ雪」。昨年2位の悔しさを見事に晴らした。通販で揃えた金色と白の全身タイツで登場のインパクトあるチームで、今年はピンクの全身タイツの女子も加わり盛り上げた。
2位は小樽消防。雪かきでは1位だったが、総合で2位に惜しくも後退した。3位は「J&H1」の海上保安チームで、海上保安庁の精神「正義仁愛」から「J&H」と命名し、女子チームも加わり4チームが出場、大健闘を果たした。
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