瑞々しい感性光る995点!小中学校図工美術展


 市内の小中学校に通う児童・生徒が、図工や美術の時間で制作した作品を一堂に展示公開する、小樽市小・中学校図工美術展が、1月25日(水)から29日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開かれている。主催は小樽市教育委員会・小樽市教育研究会。
schoolart1.jpg 平成28年度は、小学校321点・中学校674点の合計995点を展示。瑞々しい感性や表現力豊かに描かれた絵画や立体作品など、見応えのある作品展。限られた制作時間の中で、工夫を凝らし、細かく丁寧に写生した風景画など、目を見張る作品が多い。
 小学1年生は、例年通り、真っ赤な消防自動車を力強く生き生きと描き、小学2年生は、個性溢れたひまわりを画用紙いっぱいに描いている。高学年になると、写生に出かけた和光荘や、金融資料館、電柱のある風景など丁寧に描いている。
 立体作品では、紙粘土で作った小物入れや木製のコリントゲーム(ビー玉転がし)、木で作ったキリンや馬などの動物、糸鋸を使ったパズル、人の動きを紙粘土で表現した作品など、児童それぞれが図工の時間、熱心に取り組む姿勢を伺い知ることができる。
schoolart2.jpg 中学生になると、これまでの学習で得た基礎を生かして、作品からも成長が感じられ、さらに瑞々しい感性も加わり、どれも力作ばかりだ。
 中学1年生は、何かをしている自分を描いたり、自画像に取り組む学校が多い。デザインした文字で苗字を表すレタリングや、金属板レリーフでは、うさぎやキリン・ペンギンなどの生物を題材に、浮き彫り細工が施されている。
 本物そっくりなピーマンやなす・じゃがいも・にんじんなどの野菜や果物。色紙に旅行記を墨彩した作品や、水墨画や版画など、幅広く美術に挑戦している。

 当番の小学校の女性教師は、「児童・生徒数の減少に伴い、作品数も年々減少している。図工や美術の時間も減り、短い時間であっても構図も凝っていて、一生懸命に取り組んだ力作が揃っている、ぜひこの機会に観ていただきたい」と話した。
 平成28年度小樽市小・中学校図工美術展 1月25日(水)~29日(日)10:00~17:00
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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