新春恒例の"初せり式"! 小樽青果市場


 新春恒例の「初せり式」が、1月5日(木)7:15から、小樽市公設青果卸売市場(有幌町1)で行われた。
0105hatsuseri1.jpg 同式には、同市場開設者の森井秀明市長をはじめ、せりを行う樽一小樽中央青果株式会社・青山利夫代表取締役社長や仲卸人・買受人のほか、市議会正副議長、経済常任委員会委員ら来賓・関係者など、合わせて約100人が出席した。
 森井市長は、「食品流通の変化などで市場を経由する青果物の割合が減少傾向にあり、市場関係者は大変苦労しているが、地元小樽・後志産の新鮮な青果物のニーズは高いので、これまで以上に地場産品が市民に届くよう尽力していただきたい」と、市場関係者に向けて挨拶した。
 引き続き、青山社長は、昨年の天候不順や台風による農作物の被害等が価格の高騰に影響していることに触れ、「価格形成機能の維持にせりは必要。また公設卸売市場の機能は農家が農作物を作ることに専念することに寄与している。市場は産地にとっても消費者にとっても重要な存在として今後もあり続けていく」と、業界を代表して挨拶した。
0105hatsuseri2.jpg 同社蔬菜部長の赤石貴紀氏の発声で手締めが行われ、初せりが開始されると、会場に箱積みされた長ネギや白菜、ミニトマト、みかんなどが次々と競り落とされた。初せりで取り扱われた量は、野菜・果実合わせて約30tに上った。
 同市場は、1972(昭和47)年12月に現在地に建設され、44年が経過する。年間取扱量のピークは1978(昭和53)年度の約5万tだったが、昨年度は1万tを切っており、年々市場でのせり取引は減少している。
 徳満康浩公設青果卸売市場長は、「施設の老朽化が進んでいるので、まずは傷みがひどい箇所から改修工事に手を付けている。2016年度からはHPで、市場概要のほか毎日の市況情報や入荷情報などをリアルタイムで公開し、市民への情報発信や青果物のPRを行うなど、卸売市場としての機能向上にも取り組んでいる」と話した。
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