おたる潮まつり50回記念誌 誕生からの軌跡


 おたる潮まつり実行委員会(杉江俊太郎委員長)は、12月14日(水)10:30から、第50回目を迎えたおたる潮まつりの記念誌発刊を、市役所(花園2)2階記者室で発表した。
 50回目にして初めて記念誌が発刊され、第1回のまつりがどのようにできたか、市民がひとつになる祭りを企画した趣旨や小樽に対する情熱など時代背景を辿っている。踊り・太鼓・歌のまつりの基本要素ができ、開催されてきた50年のストーリーの軌跡を明らかにした一冊。
usiophotobook1.jpg 昨年12月に記念誌発刊の案を出し、今年5月からスタート。市内の編集制作プロダクションウィルダネス・佐藤圭樹代表と月刊おたる藤森五月編集長が、編集と執筆を担当した。
 杉江俊太郎委員長は、「しっかりと伝統と歴史を確認し、未来に向かって一歩を踏み出そうというのが50回目の基本的考えで、50回目の軌跡をしっかりと残し、将来に繋げたいと発刊を考えた。第2回や第12回など3回分のポスターを見つけることができなかった。改めて残して置くことの大切さを知った」と話す。
 同記念誌は、潮まつり誕生から現在までの軌跡をまとめ、関係資料の収集、ゆかりの人物へのインタビューなどを盛り込んだ。1,500部・A4 変形版オールカラー108ページで、1冊1,200円(税別)。第50回潮ねりこみ参加団体や市内小中学校・関係団体に、約1,000部を、本日から配布する。
usiophotobook2.jpg 内容は、写真で見る50回の名場面、ポスターで見る50回の歩み。潮まつりの誕生、小樽とまつりの系譜、まつりをつくる(潮音頭ができるまで・踊りの創作・潮太鼓誕生物語)、潮まつりの半世紀を聞く。おたる潮まつり7つの要素(潮ふれこみと潮ねりこみ、潮音頭と潮おどり歌、潮キャラバン、潮わたり、神輿、花火など)。携わった回の苦労話や工夫などを語る歴代実行委員長座談会。第1回から50回目までの全記録(内容・天候・観客動員数)、最後に年表を掲載した。
 佐藤氏は、「過去の節目の年にも記念誌や過去の足跡を辿る作業がなく、資料となるものが乏しい。新聞記事を遡り徹底して見てデータが明らかになり、基本的な資料となっている。貴重な画像が見つかり掲載することができた」と話し、藤森氏は、「100周年に向けて、実行委員会のメンバーが困らないようにお土産になればと思う」と話す。
 同記念誌は、今後のまつりを継承する中で、貴重な資料として様々な分野で活用され、一般市民からも思い出深い祭りの軌跡を網羅した一冊として注目が集まる。
 平成29年2月1日から紀伊国屋書店小樽店(稲穂2・駅前第一ビル2階)で、初回200部の販売開始を予定。