年末特別警戒!函館税関長訓示


 函館税関小樽税関支署は、特別警戒初日の12月5日(月)13:15から、小樽地方合同庁舎(港町5)4階会議室で、牧谷邦昭函館税関長により職員20名へ訓示が行われ、年末における警戒体制を強化した。
 同税関では、海外旅行者や貨物量の増加が見込まれる年末に向けて、12月5日(月)から14日(水)までの10日間、年末特別警戒を実施し、覚醒剤などの不正薬物や銃器、更にテロ関連物資の密輸防止の水際での取り締まりを強化し、啓発活動や情報提供を呼びかけた。
1205zeikan.jpg 牧谷税関長は、「我が国の安全・安心な社会の実現のため、責任の一端を担っている職員1人1人が改めて認識するとともに、関係取締機関との厳密な連携のもと、職員が一丸となって水際取り締まりに取り組まなければならない。税関の業務は、現場に赴く機会が多く、危険に遭遇する場面もあり、職場の安全管理については、形式的なものにならないよう基本動作の徹底を図り、安全確保及び健康管理に万全を期して、取り締まりにあたるようお願いしたい」と述べた。
 2015(平成27)年の全国税関での不正薬物の摘発件数は、1,896件と過去最高を記録し、押収量も5年連続で500㎏を超え、密輸入形態も多様化し深刻な状況。
 函館税関管内における関税法違反事件の摘発状況は、平成27年は社会悪事犯3件(覚醒剤含有錠剤1件・大麻1件・指定薬物1件)で、平成28年(1月〜10月)は、社会悪事犯7件を摘発した。
 また、告発処分件数は、平成25年2件、平成27年22件、平成28年(1月〜10月)20件と増加傾向にある。今年20件の内訳は、不正薬物事犯が18件(覚醒剤2件・麻薬5件・指定薬物11件)、知的財産侵害事犯1件、無許可輸入犯1件。昨年4月1日から、関税法上、危険ドラックの指定薬物を輸入してはならない貨物と改正されたことにより急増している。
 主な摘発・処分事例では、平成28年4月に大麻種子126粒を摘発。カナダから東京国際空港に帰国した日本人男性の携帯品靴下7足から、大麻種子を発見し摘発。同年6月、無許可で輸入しようとした日本人男性1名をを札幌地方検察庁に告発した。
 また、平成28年5月に千歳で、覚醒剤約1001.8gを摘発。中国から新千歳空港に入国した中国人女性の携帯品から、覚醒剤4袋を発見し摘発。6月、密輸入しようとした中国人女性1名を札幌地方検察庁に告発した。
 密輸に関する情報は、0120-461-961密輸ダイヤル(24時間受付)まで、協力を呼びかけている。
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