基本的人権を確保 小樽人権フェスティバル


jinkenfes1.jpg 第68回人権週間に合わせ、12月3日(土)・4日(日)10:00から16:00まで、ウイングベイ小樽(築港11)5番街1階ハイタッチコートエレベーターホールで、小樽人権フェスティバルが開かれている。
 主催する札幌法務局小樽支局内・小樽人権擁護委員協議会(石上源應会長)では、人権尊重思想の普及高揚を図るために、揃いの青い半纏を着た16名の人権擁護委員が参加して、人権をテーマにしたパネル展示や困りごと相談所を開設し来場者に対応した。
 1949(昭和24)年から、毎年12月10日の人権デーを最終日とする1週間(12/4〜10)を、「人権週間」と定め、世界人権宣言の趣旨や重要性を伝える活動が各地で開かれている。
 特設の「人権何でも困りごと相談所」では、子ども・女性・高齢者・障害者などが人権侵害を受けているとの訴えや、対人関係、近所の雪や土地の問題、雇用トラブルなど広範囲にわたる相談を受け、弁護士・民生委員・労働基準局などと連携を計り、解決へと導いている。
jinkenfes2.jpg クリスマスが近いこともありサンタクロースの折り紙や、アイヌ文化や人権に触れながら工作を楽しむアイヌ文様の切り紙工作コーナーは毎年盛況で、初日は約100名が参加した。
 人権イメージキャラクターの人KENまもる君と人KENあゆみちゃんも駆けつけ、子ども連れの家族が取り囲み、ふれあいタイムが行われた。
 同会・小澤倭文夫事務局長は、「人権を守るとは、相手を思いやり仲良くすること。人が人として生き幸せに暮らす権利。子どもを対象に切り紙やサンタの折り紙コーナーを設け、友達と仲良くしよう、思いやりをもってねと伝えながら指導にあたっている。このイベントは、人権を大切にしようという啓発の機会となって毎年開催。これを機会に人権についての意識をもってもらいたい」と話した。
 中学生を対象とした人権をテーマにした作文、全国中学生人権作文コンテスト・小樽地区大会を実施し、165点の応募があった。会場には、札幌地方大会優秀賞(北海道日本ハムファイターズ賞)兼小樽人権擁護委員協議会長賞受賞作品をはじめ、優秀作品5点を掲示。今年度から小樽市教育委員会が開く、平成28年度いじめ防止標語入選作品6点も合わせて掲示した。jinkenfes3.jpg
 道内には、札幌、旭川、釧路、函館の4つの連合会があり、今年度は、旭川地区の作品が、最高賞の内閣大臣賞を受賞し、関係者を喜ばせた。
 同会・石上会長は同作文コンテストの審査員も務め、「応募総数は少なかったが、先生方の協力があり、人権について上手く捉えていた。小学校の時に体験したいじめを思い出して綴った作文など、自分の経験を綴った作品が印象的だった」と話した。
 買い物客らが行き交う中、人権について啓発し意識を高めていた。
 明日4日(日)は、同会場で10:00から16:00まで開催。14:00から15:00までは、作文コンテストで上位入賞した小樽・北後志管内の中学生有志5名を、一日人権擁護委員に委嘱し、啓発活動に参加する予定。
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