手編み靴下カバー140足 被災地へ寄贈


hidamari1.jpg
 高齢者が生きがいを持ち元気に暮らせるまちづくりを目指す、杜のつどい(大橋一弘会長)の陽だまりてしごと(釜野春代世話人)は、東日本大震災復興支援の一環として、手編みの靴下カバー140足を寄贈した。
 NPO法人サンガ岩手盛岡事務所(岩手県盛岡市)へ100足、石巻仮設開成団地(宮城県石巻市)に住む阿部圭子さん宛てに40足を、12月2日(金)に梱包して発送した。
 この取り組みは、2012(平成24)年から始められ、贈られた靴下カバーは「とても暖かい」と喜びの声が届いている。
hidamari2.jpg 陽だまりてしごとは、杜のつどいの会員が手仕事を楽しむために、手芸の達人・釜野さんが世話人となり、杜のひろばの隣に開設。毛糸の寄贈を受け、有志7人が、月1度集まった時や家事の合間に靴下カバーを編み、1年間で100足を目標に製作に励んでいる。
 寄贈を受けた阿部さんから礼状と手作りのキーホルダーも届けられ、交流が続いている。その後、釜野さんと文通する仲となり、毎年、この時期に靴下カバーを贈ることを続けている。
 寄贈する靴下カバーは、8cm×8cmにガーター編みでモチーフを編み、最後の一目から次のモチーフを編んでいく作り方で、毛糸の色を変えたり混ぜバラエティに富んだ丈夫なカバーが出来上がる。
 最多の41足を作った三浦孝子さんは、「編み物が大好きで、家事の合間をみてはカバーを編み、編み出すと夢中になる。協力しようと読みたい本を我慢して頑張った。近所の人からも毛糸の寄贈があった」と話した。
 釜野さんは、「この気持ちが、みんなに届けられればと思う」と話した。再び、来年の冬に向けて、100足を目標に編み物が始まる。
 杜のつどい