吉川陽子さん偲ぶ 500枚の写真展


youko-y1.jpg 平成27(2015)年11月9日、68歳で亡くなった吉川陽子さんを偲び、夫の勝彦さんが主催して、生前に撮影した写真約500枚を集めた「ようこ」吉川陽子写真展を、1周忌に合わせ11月19日(土)から20日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1で開き、大勢の知人らが会場を訪れている。
 陽子さんは札幌市に生まれ、元劇団うみねこ代表を務めた勝彦さんと結婚後、小樽に。結婚した昭和53年頃から写真を始め、フォート光友会に入会して20年。1泊撮影旅行に参加するなど、積極的に撮影に出かけ、全紙サイズにプリントして作品を発表。
youko-y2.jpg 市展では、最高賞の市長賞を受賞するなど、数々の受賞経験を持ち、その中の一部、記念の楯も会場に展示した。劇団うみねこの専属カメラマンでもあり、数々の公演会や練習などのシーンを写真に記録している。また、花や人物・風景など幅広いジャンルで撮影された作品を残している。
 勝彦さんは、「写真展は、昨年の大晦日に思いつき企画した。どちらかといえば静かな写真が多い。皆さんに観てほっとしてもらいたい。多くの作品の中から、親戚にも選んでもらった。改めてセンスに惚れ直した」と笑顔で話した。
 市長賞を受賞したサロマ湖と不思議な雲を撮影した作品は、勝彦さんとサロマ湖へ旅行した時に撮影したもので、写真を眺めながら当時の会話が蘇っていた。
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 展示写真は希望者に譲っているが、最後の作品となった、昨年のGWに花園橋で桜と電車を狙った写真だけは、手元に置いておきたい1枚だという。
 フォート光友会メンバーの女性は、「陽子さんの素敵な写真ばかりで、彼女の思いが伝わってくる。知ってる写真もあるが初めて見る写真もあった。夕張や芦別方面に行ったのが最後。ゆっくり観られるようにファイルしてあったり良かった」と生前を偲んでいた。
 「ようこ」吉川陽子写真展 11月19日(土)〜20日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1 入場無料