多色刷りの妙!ペンギンクラブ木版画作品展


penguinculb1.jpg 第20回ペンギンクラブ木版画作品展が、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで、11月16日(水)から11月20日(日)までの10:00~17:00開催されている。入場は無料。
 ペンギンクラブ(番雄一郎代表)は、1996(平成8)年に結成された市民有志の木版画を愛好するグループで、現在は17名が所属しており、毎月第1・2・3金曜日の10:00~12:00、生涯学習プラザ「レピオ」(富岡1)で例会を開催している。それぞれ会員が制作した木版画を持ち寄って、互いに作品の批評をし合いながら研鑽を積んでいる。
penguinculb2.jpg 同クラブの発足のきっかけは、1995(平成7)年にレピオの自主事業で行われた、楽しい木版画教室。これに参加したメンバーにより結成され、同教室で講師を務めた北村猛氏は、現在も同クラブの講師として指導を続けている。同クラブの名称のペンギンは、最初の練習課題がペンギンだったことに由来する。
 20回目の節目となる今回は、14名の30作品が展示されている。風景・静物・小樽の町並みなど、多彩なモチーフを柔らかな色合いで表現しており、優しさが滲む作風に、心が安らぐ作品ばかりだ。また、2009(平成21)年から作成しているカレンダーと、1999(平成11)年から作成している会員作品の画集を一同に展示し、同クラブの歴史を振り返っている。
penguinculb3.jpg カレンダーは表紙と12カ月の13枚で構成されており、それぞれ会員が1枚を担当して作り上げている。センス良く温かみのあるカレンダーに、会員以外からも「欲しい!」という要望があるが、手間もかかることから現在は、一般には頒布をしていない。
 同クラブ発足時からの会員である松前廣彦さんは、「多色刷りの版画は、色ごとに版を彫るが、多い人は8枚くらいになる根気のいる作業。さらに難しいのは、絵のモチーフの形や色を観察して複数の版木に分ける作業。その作業にそれぞれの個性が現れる」と話した。
 松前さんは、「会員を随時募集している。興味のある方は、事前連絡は要らないので、例会を見学してほしい」と、同クラブへの参加を呼びかけた。
 生涯学習プラザ「レピオ
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