"北のウォール街"はまちがい? 博物館ギャラリートーク (2016/10/23)

1020-0117kinyushiryou.jpg 企画展「銀行・無尽と小樽の人々」のギャラリートークが、10月23日(日)11:00から、小樽市総合博物館本館(手宮1)で開催された。石川直章館長の解説に、約30名の参加者が耳を傾けた。

 同展は、「銀行の街小樽」を共通テーマに、日本銀行旧小樽支店金融資料館の特別展と同時開催しており、かつて小樽には銀行がたくさんあったことを、色々な角度から紹介するもの。同展開期は12月11日(日)まで。

 石川館長は、根室銀行小樽支店など、かつて小樽にあった銀行や小樽で一番長く営業した三井銀行に関する資料、さらに現在は北海道で一番大きくなった北洋銀行が、小樽の質屋の片隅で始まった無尽をルーツにすることなど、興味深いエピソードとともに、展示資料を示しながら、小樽の銀行の変遷について解説した。

1023museum1.jpg 旧三井銀行の所有者である株式会社ニトリや、来年100周年迎える北洋銀行などから借用した貴重な資料も展示されている。無尽

 また、「旧拓銀や旧三菱銀行のある銀行街は、北のウォール街とかつて呼ばれた、とよく言われるが、当時の写真50数枚を見ても、北のウォール街と記載されているものは無く、小樽新聞にも例外的に、『小樽ウォール街』と2度記載されているが、1023museum2.jpgそれ以外は『色内銀行街』もしくは『小樽銀行街』という呼び方がされているだけ」と、北のウォール街という言葉が、実は使われていなかった驚きの話も飛び出した。

 最後に、小樽の銀行数の変遷について年表を使い、「小樽の銀行数のピークは、およそ25行あった1925(大正14)・1926(大正15)年頃。戦時中に統合された銀行が分離する戦後にも数が増える時期があるが、1965(昭和40)年頃に4つの銀行が無くなり、小樽が斜陽の街と呼ばれる時期が始まる。1997(平成9)年に拓銀が破たん、2002(平成14年)に三井銀行が閉店し、小樽の銀行の動きが止まった。現在は3行だけが残っている」と説明した。

1103museum.jpg 参加者の1人は、「歴史的建造物に銀行がたくさんあることは知っていたが、今は建物も無くなってしまった銀行が、たくさんあったことを知って大変勉強になった」と話した。

 文化の日の11月3日(木)11:30からは、日本銀行貨幣博物館(東京都中央区日本橋)の関口かをり学芸員による、小樽と日銀の関係を紹介する講演会「銀行の街小樽~大正期の小樽の人びとの暮らしと日本銀行~」が開催される。

 石川館長は、「今回の企画展は、講演会のために開催したようなところがあるので、ぜひ講演会に足を運んでほしい」と話した。文化の日は、博物館の入館は無料になる。

 市総合博物館HP

 金融資料館HP

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