心を言葉に紡ぐ! こどもの詩コンクール表彰式


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 第3回小樽こどもの詩(ポエム)コンクール(工藤直子審査委員長)の表彰式が、10月15日(土)15:00から、小樽経済センター(稲穂2)7階大ホールで開かれた。主催は、小樽市教育委員会、NPO法人絵本・児童文学研究センター、北海道新聞社。
 同コンクールは、市内の小中学生を対象に詩を募集するもので、テーマは自由。応募点数は1人1編。3回目となる今回は、小中学生から3,142編の応募があり、1次審査で選ばれた40編から各賞が決定された。応募数は、初年度の1,034編から比べると3倍になった。
 最優秀賞に手宮中央小3年の塚本佳貴(よしき)さんの『わたしの学校』、特別賞に手宮中央小1年の松田和真(かずま)君の『おれのおとうととうま』がそれぞれ選ばれ、賞状・トロフィーに記念詩集が贈られた。このほか、小学校低・中・高学年、中学生の4部門に、それぞれ金賞・銀賞・銅賞・優良賞が贈られた。(写真:塚本佳貴さんと工藤審査委員長)
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 最優秀賞の『わたしの学校』は、手宮地区の小学校統廃合に伴い、閉校した学校と開校した学校について詠まれた詩であるが、詩人で童話作家の工藤直子審査委員長は、「淡々と書いているようだけれど、見事に昔の学校は過去形を、今の学校は現在形で、ちゃんと1行ずつ対比させている。大人がこのことをちゃんとやろうと思うとすごく時間がかかる。格好良い詩です。ありがとう」と講評した。
 工藤審査委員長は、受賞者全員を1人ずつステージに招き、1編ずつ全ての作品を丁寧に講評。どうしてこの詩を書いたかなどを尋ねるなど、受賞者と会話をしながら、全作品を朗読した。受賞者の小中学生は、神妙な面持ちで自分の詩の朗読に耳を傾けていた。
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