余市紅志2連覇全道へ!高文連演劇発表大会


theater-yoichi.jpg
 北海道高等学校文化連盟第66回後志支部高等学校演劇発表会(大会委員長・小樽桜陽高校青木秀司校長)が、10月5日(水)と6日(木)の2日間開かれ、後志管内の7校が全道への切符を狙い、練習の成果を発表し競った。
 10月7日(金)に、小樽桜陽高校(長橋3)4階視聴覚室で結果が発表され、最優秀賞には、「PARTY TRAP」を演じた余市紅志高校が2連覇を果たし、全道大会出場を決めた。
 同校・長峯大虎君(3年)は、「全道でも良い賞を目指すことは、みんなの心の中にあると思うが、楽しく輝ける舞台を目指し全員で作っていきたい」と決意を述べた。
 今年度は、市民センター(色内2)マリンホールを会場に、潮陵・桜陽・商業・明峰・岩内・余市紅志・倶知安高校の7校がしのぎを削った。審査員は、演劇部顧問の経験を持つ溝口勲氏、俳優で演出家の甲斐大輔氏、俳優の小林なるみ氏の3名。会場中央の席から、厳しい審査の目を光らせた。

最優秀賞 余市紅志高校 優秀賞 小樽桜陽高校 優秀賞 小樽商業高校 優秀賞 小樽潮陵高校

 審査員3名は、7校の演劇について、良かった点、反省点などを1校ずつ2時間かけて述べ、終了後も、希望する学校に演劇についてアドバイスした。
 溝口審査委員長は、「顧問の先生が、皆さんを大切にしている仕組みがあり、芝居を観る目、作る目ができ、しっかりと骨組みのある作品が作れ、実力のある支部。作品については高校生の日常生活で、創作6つの内、3つが生徒創作で、可能性を持っているため、今後も続けてもらいたい。淡々とした日常を劇とするのは難しいことで、ただ日常生活を描くのでは劇にならないが、工夫することが自分達で分かっていた。3人の審査員を楽しませてくれた大会だった」と講評を述べた。
 小樽桜陽高校・堀尾秋功砂教頭は、「惜しくも全道大会の切符を逃した皆さんも、1年間の練習の成果を充分発表できたと思う。やりきったことを、残りの高校生活の糧にし、必ず人生のプラスになると思う。高校3年間やりきったことはひとつの自信に繋がると思う。この大会で経験したことをさらに、高校生活に繋げてもらいたい」とエールを贈った。
theater.jpg 優秀賞となり全道を逃した桜陽高校・見澤歩佳部長(2年)は、「一生懸命みんなで力を合わせてきた結果で、全然後悔はない。まだまだ課題が沢山あり、来年の大会へ向けて無くしていく」と結果を重く受け止めた。
 最後の大会となった桜陽高校3年生で、先生役の有田くるみさんは、「あと少しだけ、みんなと一緒に舞台を作りたかった。ここで終わってしまうのは悔しい」と涙をこぼした。
 同・鈴木雪姫乃さんは、「3年間舞台監督だったが、最後だからと役をもらった。舞台監督と役者と、自分の技量が足りなかくて、中途半端というか両方が不完全燃焼で終わってしまった。部として基礎からできていなくて、まとまりも弱かった。一人一人が主体性に欠け、段取りが悪かった」と振り返った。
 同・渡邊愛さんは、「3年間舞台に立て感謝している。今回演出も兼ね、役もあり、力不足を感じた。今後はまだ考えられない」と反省した。
 同・山岸千香さんは、「キャストではなく、演出を3年間やってきた。人の気持ちを考えたり、気を配ったり演出から学んだ。最優秀賞を獲ってもらいたかった」と涙した。

優良賞

小樽明峰高校

倶知安高校

岩内高校

 11月18日(金)から20日(日)まで、旭川市で全道大会が開催され、後志支部代表の余市紅志高校の健闘に期待が高まる。
 第66回後志支部高等学校演劇発表会結果
 最優秀賞 余市紅志高校「PARTY TRAP」
 優 秀 賞 小樽桜陽高校「NO BOOK, NO LOVE」・小樽商業高校「醜愕旅行」
      小樽潮陵高校「世界で最後の物語は…」
 優 良 賞 小樽明峰高校 「もしも script」・倶知安高校「ダラシの実」
      岩内高校「明日の思い出」
 支部代表講評委員 小樽桜陽高校1年 熊谷聖月さん
 関連記事1 関連記事2