夢は努力でかなえる!ジャンプ葛西選手講演会 (2016/09/12)

 来年3月末で閉校する小樽市立北山中学校(赤岩2・宮澤知校長)の閉校記念事業として、9月12日(月)13:30から、同校体育館で、世界最年長記録を更新中のジャンプ界のレジェンド・葛西紀明氏(土屋ホームスキー部選手兼監督)を招き、記念講演会が開かれ、生徒・教員・保護者・地域住民など219名が参加した。主催は同校閉校記念事業実行委員会(久末恵子委員長)。

kitayama-kasai1.jpg 「夢は努力でかなえる」をテーマに、葛西選手の世界大会での活躍とは裏腹に、スランプや怪我、飛ぶことへの恐怖心、母の手紙、家族への思いなど、これまでの選手人生の道のりを、本音を交えて熱く語った。

 レジェンド(伝説)と称賛される葛西選手は、1972(昭和47)年、上川郡下川町に生まれ、夏はマラソン、冬はクロスカントリーを、そして友達に誘われ小学3年生でスキーを始める。3,500人が住む同町から、6人ものオリンピック選手が誕生。先輩には岡部孝信氏、後輩には伊東大貴選手や伊藤有希選手とジャンプに力を入れている町。

 貧しい家庭で育った葛西選手は、ジャンプを始めたかったが一時は反対され、ジャンプ少年団コーチの説得があり、岡部選手の道具を借りて、選手の道を歩み始めた。

 中学3年の頃、宮様大会で初めてテストジャンパーを務めた時、その日の優勝者を越す記録を出し、一躍注目を浴びることとなり、その頃から世界を目指した。

 1992(平成4)年、19歳でアルベールビルオリンピックに初出場。その後、リレハンメル、長野、ソルトレイク、トリノ、バンクーバー、ソチと7大会に出場。リレハンメルで団体銀、2014(平成26)年開催のソチではラージヒル個人銀・団体銅と、3個のメダリスト。

kitayama-kasai3.jpg ワールドカップ最年長表彰記録を、43歳240日に更新。ワールドカップ最多出場とノルディックスキー世界選手権最多出場がギネス世界記録に認定され、計5つのギネス世界記録フォルダーとなり、40歳を超えた今でも現役選手で、FISスキージャンプワールドカップで500試合出場を達成した。全国各地で講演会を開き、小樽では初めてとなる。

 全校生徒156名の拍手で迎えられた葛西選手は、日焼けした顔で登場。3つのメダルの内、ソチ開催のオリンピックで獲得したラージヒル個人戦の銀メダルと、団体戦の銅メダルを持参。観客全員に回し、手に取って見ることができた。初めて手するメダルの重さや思いをそれぞれに汲み取った。メダルはこれまでに、2万5千人以上の人に見せてきたという。

 講演の中では、高校3年生でスランプに陥り、母親からの手紙で克服。「どん底から這い上がる姿を待っている」の言葉で家族の支えを実感、絶対金メダルと思っていたが、まさかのドイツに逆転負けしたリレハンメルオリンピック大会での悔しい思いを赤裸々に語る場面では、原田選手の失敗ジャンプについても触れ、会場から笑いが沸き起こった。

 1995(平成7)年には2度の骨折。飛ぶことへの恐怖心が10年も続き、母の死や妹の病気についても語った。

kitayama-kasai2.jpg 団体メンバーに外れた長野オリンピック。出たくてたまらなかった思いを明かし、「悔しさがあったからこそ、諦めないで努力をしてここまでやって来れた」とチャンスに変えた。

 今後の目標については、50歳まで選手を続けようと思い、北京大会で50歳となり引退かと思ったが、その後、札幌でオリンピックが開催されるのであれば、続けていきたい思いを述べた。

 最後に、「妻と娘、お父さんを連れて、メダルを取るところを見せる目標に向けてがんばりたい。皆さんも、上手く行かないこともあると思うが、絶対にあきらめない、"自分の夢は努力でかなえる"のように、勇気が出る言葉を作って勉強やスポーツをがんばってもらいたい」と締めくくった。

 その後、各学年毎に記念撮影をし、全校生徒が道を作り、葛西選手は笑顔で手を振り、会場を後にした。

 3年女子は、「努力するところがすごいと思った。色々あったからこそメダルが取れたのだと思った。これからも応援したい」と話した。

 北山中学校は、今年度をもって69年の歴史に幕を閉じる。これまでに巣立った生徒は、1万3千人を超える。その閉校記念式典が、11月5日(土)10:00から同校体育館で開かれる。同日18:00から、グランドパーク小樽(築港11)で惜別の会を開催する。

 問合せ 0134-25-0288・FAX:0134-25-0289 小樽市立北山中学校

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