土砂災害から身を守るには? 防災講演会開く (2016/09/09)

 北海道と公益社団法人砂防学会北海道支部が主催して、土砂災害を考える防災講演会が、9月9日(金)14:00から16:30まで、小樽市民センター(色内2)マリンホールで開かれ、市民をはじめ、後志管内の自治体の防災担当者や土木関係者など約200人が聴講した。

 毎年のように、全国各地で大雨による大規模な土砂災害が発生。つい最近では、台風10号が発生し、甚大な被害を及ぼしたばかり。土砂災害から自分の身を守るためにはどうしたら良いか、地域防災力を高めるきっかけになればと開かれた。

saigaikouen1.jpg 北海道大学大学院農学研究院・国土保全学研究室特任教授の小山内信智氏と、札幌管区気象台気象防災部予報課土砂災害気象官の海藤幸広氏、防災士・北海道地域防災マスター・札幌市DIGマスターの時本栄二氏が講師を務めた。

 はじめに、「土砂災害の基礎知識」と題して小山内教授が講演した。

 今年発生した台風10号での清水町ペケレベツ川周辺の林道の上や、同8月の層雲峡温泉に土石流が発生。道内の至るところで被害を及ぼしている。2010(平成22)年8月8日には、朝里3丁目でも崖崩れが発生。小樽での事例も紹介した。

 土砂災害は、地すべり・土石流・崖崩れの3つの現象に区別。過去30年単位で見ると、土砂災害の発生件数は770件だったものが、1,180件に増加。豪雨についても、平均182回が240回に増えていることが読み取れる。

saigaikouen2.jpg 2014(平成26)年11月の広島県で発生した大規模土砂災害は、地図から線状地形であることが分かり、これまで経験のない雨が降れば、土石流が発生する可能性がある地形であることを説明した。

 これらの事例から土砂災害の持つ危険性や分かりづらい現象であること、大丈夫だと思うのが一番危ないこと、前兆現象を察知し避難するよう伝えた。

 次に、近年の集中豪雨と土砂災害について、海藤土砂災害気象官が講演。近年の土砂災害事例と雨の降り方、集中豪雨と北海道の大雨のパターン、土砂災害警戒情報について話した。

 2014(平成26)年8月豪雨の礼文町土砂災害の事例を挙げ、50年に1度の大雨となる天気図を解説。

 同年9月11日に、大きな岩石や土砂が道路を埋め尽す現象を引き起こし、全国では5番目で北海道では初となった大雨特別警報が発令された天気図も示した。集中豪雨は、線状降水帯の典型的事例として、2010(平成22)年8月23日〜24日の東川町周辺の状態を説明。
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 北海道の大雨の特徴は、日本の南に台風・前線があることで、1時間降水量が50mmを上回る雨の回数が全国的に増加し、雨の降り方が局地的・集中化・激甚化の傾向を示した。

 また、集中豪雨の発生については、積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達を繰り返すことにより起こるメカニズムも紹介。

 最後の講演者の時本氏は、自主防災活動について紹介し必要性を示した。

 自分の住んでいるところの地形や地質の特性について知ることがもっとも大切で、ハザードマップで危険ヶ所を知ることを勧めた。

 小樽では、1912(明治45)年に手宮地区で土砂災害だ発生、10名が死亡。過去に発生した災害を伝えた。小樽での自主防災組織は、北見70%・江別68%の中、小樽は8%と低い状況。これを機会に関わるよう伝えた。

 国土交通省防災会議で防災業務計画を改定。2008年(平成20)年5月に、緊急災害対策派遣隊「TECーFORCE」が発足。災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施するもので、その活動が報告された。

 8月に発生した日高町の土石流や、釧路市材木町の崖崩れ、足寄郡陸別町の地すべりなど、最近起きた災害での活動を報告した。

 国土交通省は、今後、大規模土砂災害を含め多様化する大規模災害に対して、調査・支援する方向で、重要事項として取り組むことを明らかにし、2時間半に及ぶ講演会は終了した。

 土砂災害を考える防災講演会in小樽

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