小中生6名が1日小樽図書館長に!館内の裏側も巡回


 市立小樽図書館(花園2・鈴木浩一館長)は、100周年記念事業の一環として、小学生高学年から中学生までの6名に、図書館長を体験させている。
 同館にとって初めての試み。子どもたちにより本に親しみ、図書館を利用してもらおうと、1日図書館長として、図書館の仕事の流れや裏側の仕事を体験する。
1daytosyokantyo3.jpg 先着順で市内小学4年生から中学までの6名が、8月10日(水)・12日(金)に分かれ実施。
 初日の10日(水)は、斎藤くららさん(天神小4年)・長谷眞杜さん(稲穂小5年)・猪俣翔大さん(朝里小4年)の3名が体験した。
 9:20に同館事務所に集まり、館長と書かれたタスキを衣服に付けて、辞令交付式が開かれ、鈴木館長が1人ずつに辞令を手渡した。
 9:30の開館に合わせ、ホールに立ち、元気に挨拶して利用者を出迎え、館長業務が始まった。ホールのおすすめ本コーナに展示するために、予めおすすめしたい本を3冊ずつ選んでもらい、紹介する内容を書いたポップ作りを行った。
1daytosyokantyo1.jpg 「精霊の守り人」や「ギリシャ神話」などが選ばれ、本の題名と作者、おすすめのコメントなどを丁寧に書き、「1日子ども図書館長いちおしの本」コーナーに本とポップを並べ、展示の仕事を体験した。
 その後、鈴木館長の案内で館内を巡回した。普段立ち入ることのできないカウンターの裏側も見ることができた。
 同館では30万冊の本や明治41年からの新聞を所蔵し、電動で書庫が移動する様子など、興味深く観察。移動図書館わくわくブック号にも乗車した。
 関係者以外立ち入り禁止の古い資料を保管する郷土資料室の書庫は、100年前の小樽の地図や明治5年の地図、新聞をマイクロフィルムで保管し、小樽や北海道の歴史を調べる時に活用されていることを知った。
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 その他、館長決済業務やカウンター業務、本の装備(ブッカーかけ)など図書館の仕事を体験し、12:00に退任、有意義な夏休みを過ごしていた。
 斎藤さんは、「本が好きで良く図書館に来ている。どんな仕事をするのか興味があった。館内を回り、すごい本の数。大変だけど、楽しい仕事だと思う」と感想を話した。
 鈴木館長は、「図書館のことを知ってもらいたいと企画し、喜んでくれて良かった。来年も実施したい」と話した。
 12日(金)は、同じ内容で、市内の中学生3名が1日図書館長を体験する。
 市立小樽図書館