森井市長の昇任人事 コンプラ委が法令違反の指摘! (2016/07/20)

 小樽市コンプライアンス委員会(山口均委員長)は、平成28年3月14日受付の「平成27年度人事異動における市長の法令違反の件」において、7月20日付けで調査結果の報告を行った。

 公益通報に係る結果について(報告)では、平成27年度人事異動における市長の法令違反の調査結果は、「通報対象事実あり」とされ、森井市長の人事に違法性のおそれがあるとNOを突きつける異例の結果となった。

 「平成27年6月時点の地方公務員法第15条(任用の根本基準)には、『職員の任用は、この法律の定めるところにより、受験成績、勤務成績その他の能力の実証に基づいて行わなければならない』と規定されていましたが、市長が行った平成27年6月1日の昇任人事のうち22件(以下、「本件人事」という。)については、勤務成績の実証となる昇任内申書、その他これに代わるよう客観的な資料が存在していませんでした」と認定した。

 そして、「この点に関し、当委員会は、市長から、本件人事に当たり、市長が昇任者22名を昇任させた理由等を記載した書面の提出を受けました。しかし、この書面は、市長が本件調査に当たって改めて記憶に基づき遡って作成したものであって、本件人事異動当時に存在していたものではありません。また、その内容は、全体として市長の本件人事に当たっての考え方や昇任者について見聞きしていた評判等が記載されているものであって、客観的に昇任者の勤務成績や能力を実証するに足る資料とは言えないと考えられます」と、市長提出の書面を全否定した。

 そして「このことから、実証性を欠いた昇任人事が行われた事実はあると認められますが、本件人事が違法であるかどうかの評価については、刑事事件に直結しかねないものであることに鑑み、司法機関ではない当委員会の性格には馴染まないので、その判断は差し控えます」と、刑事事件に直結しかねないとした。

 結論として「以上のとおり、本件人事は小樽市職員倫理条例第15条第3号の規定による法令に違反するおそれのある事実に該当すると認められます」と、法令違反の事実を指摘した。

0720otarumayer.jpg これを受け、森井秀明市長が7月20日16:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で緊急記者会見を開き、違法性はないと反論した。

 市長は、「その当時、勤務成績を実証する客観的事実を示す資料は存在せず、全職員分の評価をしたものはなかった。各部長において人事を行うために作成した異動内申や昇任内申などの内申書を評価資料として代えていたもので、そもそも内申書が能力の実証としては不十分と感じていた。

 人事異動では、より客観性を担保すべく、市長なりに培った情報を加え、最終的に任命権者として判断し、違法性はないと認識している。今回の委員会の調査結果については、真摯に受け止め、委員会の報告以前から、全員評価をされていないことが課題であると考え、平成28年度以降の人事異動にあっては、異動内申や昇任内申に加え、すべての管理職員の内申書を作成し、改善を図っているところ。また、新たに、人事評価制度の運用を進め、より客観的な評価を行い、適材適所の人事を行いたい」とした。

 小樽市職員倫理条例の規定によると、委員会から、通報対象事実があると報告を受けた時は、すみやかに是正措置を講ずるとともに、必要がある時は関係者の処分を行い、是正措置等の結果を委員会に通知することとしている。

 質疑応答では、

 委員会の調査結果の受け止め方について市長は、「違法性はないと認識している」と述べ、配布資料の文面から「実証性を欠いた昇任人事は、どう考えても違法だ」と指摘されると、総務部長は、「倫理条例の規定による法令に違反するおそれのある事実に該当するとあり、違反とは断定されていない」としたが、記者は違法ではない根拠を求めた。

 市長は、「当時、勤務成績を実証する客観的事実を示す資料はなく、現状に加え、より客観性を担保すべく培った情報を加え、任命権者として判断し違法性はない。顧問弁護士にも確認した。書面上のものがなくても違法性はないと認識している」と答え、違法ではないことを強調した。

 また、人事評価をするにあたり何に基づいたのかの質問に、市長は、「政治に携わって13年。昨年の人事の時点では12年ちょっと。その間に携わった経験、まさに培った情報。その間に見聞きした情報。誰とは言えない」と答えた。

 是正措置や関係者の処分については、「是正措置等は、平成28年度人事から管理職全員の内申書を取る取り組み、全職員を対象とした人事評価をはじめ、改善していることをコンプライアンス委員会へ報告したい。処分については、人事異動の責任者は私。処分対象となる関係者は存在しない。現時点で責任問題は発生していない。処分については考えていない」と回答した。

 しかし、今回、コンプライアンス委員会が、森井市長に異例とも言うべき調査報告を行ったことで、森井市政の前途に新たな暗雲が立ち込めることになった。違法であるのか違法でないのかの判断は、司法機関に委ねられるべきもので、今後の展開が注目されるところとなった。

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 平成28年度第1回小樽市コンプライアンス委員会の議事録

 平成28年度第2回小樽市コンプライアンス委員会の議事録

 平成28年度第3回小樽市コンプライアンス委員会の議事録

 小樽市職員倫理条例

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